18歳からモテ期到来!!肉食女子りょう

全くモテなかった女にありえないぐらいのモテ期が到来した話

某アイドル似のニッカポッカとの危険な恋

相変わらずあたしは仕事が終わってから

 


からあげくんを買ってから直樹くんに会いに行った。

 


周りには取り巻きが相変わらずいる。

 


そして安定の赤ジャンと黒Tシャツデニム!

 


もうこれ通常運転だね!

 


今日の髪型素敵かも!

 


さては、また同伴女の家かな?

 


あたしは気が多い。そして移り気ということを覚えていてほしい。

 

とにかく!


なんとなく、ソワソワしてしまう。

 


なんでなのか?この時はまだわからなかったけど

 


それはのちに

 


あーこのことだったのか!ソワソワの理由に気づくことになるのだ。

 


とりあえず、幹也のこともなかなか切れずにいたあたしは

 


「今日は職場の飲み会行ってくるねー」などと適当な理由をつけ電話で話し

 


電話を切ったあとは

 


また、から揚げ君を買い

 


直樹くんの歌う場所に足繁く通い続けていた。

 


まぁ、いつも通りよね。

直樹くんの周りには


とりまきちゃんがたーくさん!

 


ご苦労!ご苦労!今日の同伴は

 


誰?などと

 


あたしの心にも多少の余裕ができていた。

 


で、今日は誰かな?って

 

つか、あたしファンの1人じゃん!

 

何してんだろ?って思うことも多々あったけど

 

そんなことより

 

歌声に癒されていたから

 

自分が好きだからそんなのどーでもよかったのかもしれない。

 

でも、でも、それよりも

 

多分服装が同じことが気になってしまって!

 

気持ちがいまいち前進しなかったのかもしれない。

 

もっと服装がおしゃれだったら!

 

きちんと家があったら!

 

絶対に!本命彼女を目指して頑張っていたのかもしれないなぁー

 

 

 

なんて


思っていたら

 


電話が鳴った!

 


ゆあからだった!

 


えっ?もしや

 


「もしもし!」

 


「ねー今からちょい、時間ある?」

 


これは!もしや!

 


「うん、あるある!」

 


多分この時!あたしのレーダーは感知していたのだ。

 


りょうちゃんの好きな人自慢に呼ばれる!

 


あたしは妙に直感が冴えているのだ。

 


「この前言ってたりょうちゃんの……」

 


とりあえずあたしは一つ返事でOKしてしまい

 


電話を切ったあと

 


いいのだろうか?と少し悩んだ笑

 

すぐにりょうちゃんから電話が来て

 


ゆあはもちろん来ないので

 


あたしとりょうちゃんとりょうちゃんの好きな人だか、彼氏だか、よくわからない男の人と3人で会うことになった。

 

のだが!

 


時間もこれまた2時間後で

 


りょうちゃんがご飯を食べてないみたいで…

 


結局あたしはその日

 


直樹くんの歌を聞くのはやめることにした。

 


直樹くんには「今日急用ができたから帰る」と告げた。

 


直樹くんは「今日の夜いい?」と聞いてきたが、

 


とにかく、謎のソワソワが止まらないので

 


「母親がいるーごめんね」と言って断った。

 


その後も

 


ソワソワが止まらなくて

 

 

 

別になにがあるわけでもないのにだ!

 


ただ、りょうちゃんの好きな人だか、彼氏だか、よくわからない男の人に

 


会うだけなのに…

 


そしてあたしは

 


りょうちゃんの好きな人だか、彼氏だかよくわかんない男の人の、寮でりょうちゃんと

 

会うことになった。

 


りょうちゃんの好きな人だか彼氏だかわかんない人は

 


会社の男子寮に住んでいるみたいだ。

 


仕事は、またもやニッカポッカを履いてる仕事。なにやら

 

請負いでやってるらしく金稼ぎもいいらしい。

 


ニッカポッカを見るのは

 


千田くん以来かな?忘れたけど。

 


待ち合わせは、その寮の近くみたいだけど

 


方向音痴のあたしは1人で行く自信がないので、

 


寮から近いパチンコ店の前で待ち合わせにしてもらった。

 


なにやら、りょうちゃんの好きな人だか、彼氏だかわからない人がパチンコが好きで、そこはその人の行きつけのパチンコ店みたいだ。

 


あっという間に時間が来て

 


あたしは言われた通り

 


パチンコ店の前で待っていた。

 


しばらくすると

 


窓が半開きでフルスモーク

 


爆音で音楽を鳴らしている白い高級車が

 


スーーっとあたしの前に止まった!

 


助手席の半開きの窓が静かに下におり

 


めっちゃガラの悪い派手なねーちゃんが

 


「よぉー!りょうか?」

 


わっ!怖っ!相変わらず派手だな

 


「あっ!りょうさんですよね?ゆあの友達のりょうです!」

(みんなの前ではりょうちゃんと呼んでいるが本人の前ではりょうさん呼び!)


「まぁ、乗れや!」そう言って

 


後ろのドアを開けてくれた。

 

 

 

車に乗り込もうとした時!

 


後ろを振り返る運転席の男の人と目があった!

 


ズキューンと1発!

 


あたしの心臓がその視線で撃ち抜かれた

 


「マジで恋する5秒前」じゃなく

 


「マジで恋した0秒で」だ!

 

あたしは咄嗟に目を逸らしてしまった。

 


可愛い!お顔がおめめが!めっちゃタイプ!

 


と思ってしまっている自分が恐ろしくなった。

 


あの時のソワソワってこれのことだったのか?

 


「りょう!元気だったか!」

 


「あっ!うん、元気です!あの時はお世話になりやした!」

 


とりあえずあたしはお礼を言った。

 


りょうちゃんは

 


その可愛い男の人を指して

 


「この男、可愛いだろ?あたしの彼氏!のあきひこ!」

 


彼氏なの?えっ?と思っていると

 


「やっかましーわ!付き合ってねーっつうの!おまえには彼氏がいるだろ!」と、あきひこくんが言った。

 


えっ、彼氏いるんだ!りょうちゃん!

 


そしてりょうちゃんは

 


「まーな!付き合ってはいないんだけど、あたしの大好きな男だから!お前取るなよ!」とあたしに向かって言った。

 


「当たり前じゃないですかー!あたしは取りませんよ!」

と言ったが、実は気になってしょうがないのだ。

あたしの悪い癖「一目惚れ」が発動してしまったのだ。

 


よりによって、あたしを卒リンから救ってくれた!この命の恩人様々の

大好きな男の人に!

 


ちなみにあたしが一目惚れしてしまったこの男の人は

 


某ジャニーズのとあるグループの男の子に似ているのだ。

 


しかも、高校生の時に

 


あたしが好きだったジャニーズの

 


メンバーにそっくりって!

 

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これもう運命の出会い!だろ!

 


なんて勝手に思っていた。

 


この時は、まだ心に余裕があったんだと思う。

 


りょうちゃんは、コンビニの袋いっぱいに

 


ビールや酎ハイやらつまみやお菓子を買い込んでいた。

 


寮に着いた。

 


結構古めの寮。

 


寮なんてテレビドラマとかテレビでしか見たことないけど

 


1階が会社で、2階に寮がある感じ。

 


階段を上がって部屋に

 


THE!男子寮といった感じで

 

廊下を歩くとミシッ!ミシッ!となるし

 


もちろん風呂はないし、トイレは共同トイレ。

 


部屋は4つある。一個は物置き場になっていた。

 


あきひこくんのほかに、あと2人住んでいる。

 


あきひこくんの部屋は一番奥の部屋で

 


あきひこくんの部屋に行く途中に

 


2人の部屋の前を通るのだが

 


2人とも、部屋には水着姿のグラドルのポスターが貼ってあり、

 


ジャンプが大量に積んであった。

 

あと、ONE PIECEや、ヒロアカ、こち亀などのコミック本もズラーっと本棚に並んでいた。

 

あとは散らばったエロ雑誌とか

 


いかにも!絵に描いたような男子寮。

 


あきひこくんの部屋は

 


2人とは違い、黒と白のモノトーン

 


めっちゃ大人って感じで

 


おしゃれなお部屋だった。

 

 

 


でも、パチンコ攻略本、パチンコ必勝法の本があちらこちらに置いてあり

 


スロット台も置いてあった。

 

 

 

こいつ!根っからのギャンブル好きなのか?

 


こんな可愛い顔して…

 


彼女いるのかな?

 


などとふと考えてしまっていた。

 


ニッカポッカも綺麗に畳んで置いてあり

 


ハンガーにも仕事着が綺麗にかかっていた。

 

あとは洋服も…(ここはまたあとで)

 


仕事用の服には全て

 


寅壱」と書かれたタグがついていた。

 


作業服のブランドなのか?

 

 

 

明るいところで見たあきひこくんは

 


それは、それは、

 


某アイドルの子にそっくりで

 


童顔で、めっちゃ美少年といった感じ!

 

あきひこくんの部屋に

 

お構いなしに

 


ドカドカ入っていくりょうちゃん!胡座をかいて

座り、さっそくビールを開けて飲みだす。

 


「おまえ、もう少し女らしくしろよ!おまえと一緒にいると女を感じさせないよな!ある意味!」

 


「聞いてよ!りょう!あきひこ!あたしを抱いてくれないんだよな!」

 


「ばーか!彼氏いるだろーが!おまえは!…ったく!俺の好みは柴咲コウなんだよ!猫目だけはおまえに似てるけどな!おまえは俺のタイプじゃねんだよな!」

 

りょうちゃんは、猫目で色気のある顔をしている。昔で言えば中山美穂に似てるかも、今だと柴咲コウにもちょっと似てる。

 


なんか側からみてると

 


夫婦漫才しているみたいに仲良し。

 

それから

 


りょうちゃんと、あたし、あきひこくんの3人はいろんな話をしながら楽しい時間を過ごした。

 

 

 

そして…散々飲みすぎたりょうちゃんは

帰ると言い出し

 


彼氏に電話をしだした。

 


今から彼氏が迎えに来るらしい

 


えっ?このパターンって…

 


覚えているだろうか?

 


過去に、竜馬が酔っぱらいすぎて送っていけなくなり、幹也君に送ってもらったことで

 


2人は…

 


もしかしてまたあたしとあきひこくん!と思っていたら

 


りょうちゃんは、あたしに

 


「りょうをあきひこに送ってもらおうと思ったけど、あきひこに手を出されたら嫌だし、りょう!おまえ送っていってやるから一緒に来い!」

 


あれ?バレてた?ちーん!

 

ぜひとも!

 

送りオオカミになってほしかったのにー

 


あたしの素敵な妄想は秒で終わってしまったのだった。

 

笑いながら、あきひこくんは

 

「ほんとにおまえは心配性だな。俺がおまえの友達に手を出すわけないし、そもそもおまえ彼氏いるんだから、俺が誰と付き合おうとかんけーないだろ!」

 


りょうちゃんは泣きながらこういった。

 


「いやなんだよ!確かにあたしには彼氏がいるけど、あきひこが大好きだから彼女を作られるのは嫌なんだよ!」

 

やれやれといった顔のあきひこくん。


あたしは、りょうちゃんの気持ちもわからなくはないが。自分が彼氏いるのに勝手すぎるなぁーって普通にドン引きしていた。

 


しばらくして、りょうちゃんの彼氏が迎えにきた。

 


これまたイカツイ怖い風貌のお兄さんが高級車に乗ってきた。

 


でも、りょうちゃんの尻に敷かれている感じで、見た目のイカツさとは裏腹に

 


めっちゃ腰の低い優しい男の人だった。

 


「すみません!りょうが酔っぱらってしまって」

 


あきひこくんにそういうと

 


酔っぱらったりょうちゃんを介抱しながら

 


車に乗せて

 


あたしも後ろの席に座った。

 


あきひこくんはあたしに

 


「じゃあ!…ま…」

 


と言いかけて

 


「じゃあ!」と頭をぺこりと下げて言った。

 


あたしは帰りたくない気持ちがあった。

 


「じゃあ…」のあとの言葉が見つからなくて

 


本来なら

 


「また!」という言葉をいうものだが

 


また会う約束もしてないし、連絡先も交換してしていない。

 


とにかく言葉が見つからずに言葉に詰まってしまった。

 


可愛い笑顔とオサラバしなくてはいけないと思うと悲しくなってきたが

 


ここではどうすることもできず…

 


とびきりの笑顔で手を振った!

 


パーンっとクラクションを鳴らし

 


車が走り出した。

 


車内で流れるテクノの音楽にかき消され、何を話してるかわからないが

 


りょうちゃんと彼氏さんは会話をしている。

 


あたしはチンチラ仕様の車内を見ながら

 


ある決意をしていた。

 


「もう一度あきひこくんに会いたい!」

 


でもどうやって会おう!

 


りょうちゃんに

見つかったら殺されるかもしれない!

 


でも会いたい!

 


軽く殴られるぐらいなら!

 


お金で解決するなら!

 


そんな気持ちでいっぱいだった!

 


その時、珍しく赤ジャン直樹くんから

 


電話が来ていた。

 


断ったのに来たということは

 


誰もいないからなのだ。

 


泊まるところが見つからなかったに違いない。

 

ラブホ代でもあたしに出させるつもりなのか?

 

今日は本当は母親がいない日だから

 

「やっぱり母親いない日だから泊まりにくる?」と今からいうのも遅くない。

 


間違いなく!直樹くんに抱いてもらえるチャンス!

 


なのだが、

 


もう赤ジャンの

 


風来坊のアーティスト男なんて

 


どうでも良くなっていた。

 


なので、電話はスルーすることにした。

 


幹也なんて、もうどうでもよくて(本当にごめんなさい!でも、あたしの処女を奪ってくれてありがとーーとお礼を言っておきます!)

 


赤ジャン直樹もどうでもよくて

 


今はとにかく!

 


あきひこくんが気になってしょうがないのだ。

 

まだあきひこくんとは何も始まってないし、始まるのか、すらもわからんのに

 

『NO MUSIC, NO LIFE』のように

 

『NO AKIHIKO,NO LIFE』

 

りょうが訳すと

 

あきひこがいない人生なんて考えられない!

 

何も始まってすらいないのに

 

気持ちはこんな感じなのだ!

 


こんなに気になるのは

 


昔好きだったアイドルに似ているからなのか?

 


それとも顔が単純にタイプだからなのか?

 


自分でもよくわからないのだ!

 


わかっているのは、

 

 

 

すごく危険な恋に片足を思いっきり!

突っ込もうとしていることだけなのだ!

 


だけど、これを読んでいる人は、もうわかっていると思うけど

 


あたしは惚れっぽい!

 


相手が誰だろうと

 


好きになったらしょーがないのだ!

 


だけど、いくらメイクで可愛くなったとはいえ、相手にしてくれるだろうか?

 


振られたらどうしよう?

 


モテない時の自分を思い出して

 


ちょっと弱気になってしまう。

 


だけど、どうやって会えばいいのだろう?

 

 

 

もう一度会うには?

 


寮を知ってるから、寮に行けば会える!

 


でも、方向音痴のあたしが寮に

 


たった1人で行けるわけがない!

 


昼行った場所でも、夜だと行けないというぐらいの方向音痴という有り様のあたしだ!

 

ましてや、寮には、一回だけしか行ったことがないのだ!

 

それも車で!乗っていただけだから

 

当然のように、道順も覚えとらん笑

 

 

 

 

 

 

その時!

 


閃いたのだ!

 


そうだ!

 

 

 

「あのパチンコ店に行ったら会えるかも!」

 


そうと決まったら…行くしかないのだ!

 


ちなみに

 


あたしの座右の銘

 


「思い立ったが吉日」だ!

 


明日!

 


えっ?明日?と思うだろうが

 

 

 

こういうのは早い方がいい!

 


忘れないうちに行動するのが大事!

 


インパクトも大事だ!

 


作戦は明日決行することにする!

 

 

 

★某アイドル似のニッカポッカとの危険な恋2に続きます。