18歳からモテ期到来!!肉食女子りょう

全くモテなかった女にありえないぐらいのモテ期が到来した話

千田正樹 23歳との恋編

ゆきこに紹介してもらったのは

千田正樹23歳 職業 鳶職

ニッカポッカが似合う職人

お父さんの会社で働いてる

将来の社長候補の優良物件!

あたしより5歳年上。

 

ぶっちゃけ高卒したてのあたしは

社会人=おじさん

という謎の見解を持っていた。

 

でも千田くんは顔もイケメンだし、大人の色気もたっぷりだしいっか!

相変わらず訛りが凄いけど。

でも背が小さいので、あたしと並ぶと

同じぐらいだったので

そこだけ引っかかるけど、まっいっか!ってな感じだった。

 

ちなみにこの時18歳のあたしは、まだ処女だったのでこの人にならあげてもいいかなぁーって思っていた。

 

千田くんと連絡先を交換したり、連絡したりしたら必ず、ゆきこに報告していたのだが

途中で、そこまでいちいち報告するのもなんだなと思い報告をしないことにした。

 

そこからなのか、ゆきことあたしの関係が

歪みはじめた。

ゆきこ「今日の夜さ、かおりが3人でご飯食べっけいってるんだけんども」

あたしは「ごめん、千田くんと約束してるから」

千田くんは車もあるし、あたしの仕事が終わる頃に必ず迎えにきてくれていた。

 

まぁ、特に「付き合って」とかの言葉もなかったけど、キスぐらいはしていたし…

彼女か?っていわれたら、彼女なのか??っていう曖昧な関係ではあるよね。

 

いつものように

 

千田くんに会ってるときの帰り際に

 

千田くんが、ミッキーマウスの「M」のキーホルダーを

 

あたしの方に差し出して

 

「これくれるか?くれるか?」と言い始めた!

 

えっ??なに?くれる??

なんで自分のキーホルダーをあたしに

くれるか?って聞くの?

 

あたしは意味がわからなくて…困っていたんだけど

それでも千田くんは

「これくれるか?くれるか?」とあたしに聞いてくる

 

 

なんで、自分のものをくれるかっていってんだろ、この人何言ってんの?と思いながら

 

ふと、テレビドラマでやっていた

「そんな男くれてやるよ!」という

台詞が頭の中に浮かんだ!

 

あっ!!そっか!

「くれてやる」は「あげるか?」っていう意味なんだっ!

 

早く言ってよーおいおい訛りすぎだよと

思いながら

「うん!ほしい!」って言ったら

千田くんもやっと伝わったーみたいな感じで喜んでた。

 

本当にこういう事が多々あるので、正直一苦労。

千田くんは、自分の名前のイニシャルのキーホルダーをあたしにプレゼントしてくれた。

 

千田くんからもらったミッキーマウス

キーホルダーをバッグにつけていたら

 

ゆきこが

「あれ?Mって千田正樹のM?もらったの?」って

だから「うん!プレゼントもらったの!」

って答えた。

そしたら羨ましそうに

「ふーん、よかったね!せば付き合ってるの?千田くんと」

 

「いやぁーどうなんだろね?」と返事したけど。

 

なんか納得いかない感じだった。

 

あたしがクレープ屋で働き始めてから

ゆきこの友達のゆうまくんが

毎日のように買いにきてくれるようになった。

なんでも、地元では可愛いで有名な

「みきちん」という女の子に

あたしがそっくりだというのだ。

 

ゆうまくんは、メイク改造されたあたししか知らないので、バカ殿みたいなメイクだった

あたしのことは知らない笑

 

なんか整形してるのを隠している罪悪感みたいなものを感じる。

ゆきこにも「みきちん」に似てると言われたので、一度会わせてほしいとお願いしたら

 

確かに似ていた!なんか自分を見ている気分でドッペルガー現象かよ!って

突っ込みたくなったけど。

みきちんの方があたしより背が小さくて

ギャルヤンキーっぽいかなーって感じ。

 

波瑠をギャルヤンキーにした感じで

 

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引用:pinteresthttps://www.pinterest.jp/pin/863846772245515107/

少しヤンチャっぽい

 

みきちんはあたしに会うなり

「ほんと!りょうちん見てるとあたし見てるみたーい!双子でも通じるね!」って

言ってくれたけど、本心なのかは謎。

 

で、あたしも更に心機一転して

 

新しい自分になるために

 

みきちんと同じ様に髪の毛をブリーチして

 

ギャルヤンキー波瑠っぽくしてみた笑

 

そしたら、みきちんそっくりになった。

 

 

千葉雄大似のゆうまくんは

チョコバナナクリームクレープが大好きで!

というより

あたしに会いに来てくれてる感じで

 

来るたびに

「りょうちゃーん!デートしてけろ。おれとデートしてけれや!」とデートに誘ってきてた。

 

おまえはカエルか!と言いたくなるぐらい

 

ケロケロ言っている。

 

あたしはカエルの国に迷い込んでいるのか?状態。

だけど、

こんなに求愛される、人に求められることなんて初めてだったから居心地がいいし

毎日が本当に楽しかった。

 

ゆきこもゆきこで仕事をしていたので

あたしとゆきこは同じ家に住みながらも

すれ違いが多く、顔を合わせないどころか

口も聞くことすらなくなった。

 

そんなある日、いつものように

千田くんと会う約束をしたときに急に

 

「今日は仕事が遅くなるので会えない」という連絡がきた。

 

虫の知らせなのかな?

なぜか、千田くんからもらったキーホルダーが

壊れた。

 

なんか嫌な予感がした。

 

あたしはとりあえず、毎日家にいる時間が増えていた。

一方、ゆきこは毎日帰りが遅くなって

誰かに送ってきてもらってるようだった。

 

まさかね!

 

ふと、もしかして、千田くん、、、

と思ったけど、いとこの彼氏(好きな人)を取るわけがないよね。そんなことありえない。

 

あたしはそれから、毎日のように千田くんに連絡をし

「今日会える?」と聞いたが

 

千田くんの答えはいつも

「ごめん、最近仕事が忙しくて…」と

 

毎日断られ続けていた。

 

いつものように、ゆうまの誘いを断り

 

仕事を終えて帰ろうとしたある日

 

千田くんの友達のふみから連絡が来た。

「ちょい話がある」

 

嫌な予感がいっぱいして

心臓がドキドキして吐きそうになった。

 

ゆきこもいなかったので、ふみに迎えに来てもらい車の中で話をした。

ふみ「あのさ、絶対!俺から聞いたっていうなよ!」(前のことなので方言が思い出せないので標準語のときもあるのはお許しを)

 

「うん。言わない、なに?」

 

ふみ「あのさ、正樹とゆきこ付き合ってるぞ」

 

" 正樹とゆきこ付き合ってるぞ "

 

えっ??

 

目の前が真っ暗になり

 

でも、やっぱりか!という気持ちと

「信じられないまさかそんなこと」という気持ちでいっぱい

「なんでわかった?」

 

「…おまえ絶対俺から聞いたっていうなよ!」

 

わかった!ふみ!そこまで念を押さなくても

あたしは言わないよ!

さりげなーくふみから聞いたことがわからないようには聞くがな!と思いながら

 

「大丈夫だって、言わないから教えて!」と言った。

 

するとふみから

 

「ゆきこから正樹に迫ったらしいぞ」

 

「はっ?ゆきこから?なんで?」

 

あろうことかゆきこから?千田くんに迫った〜?どういうことだ?

 

「俺も詳しく聞いてないからわからんけどな」

たぶん、ドラマかなんかでは

ふみに相談にのってもらってるうちに

どちらかに恋愛感情が芽生え、、、ってパターンだと思うけど、そもそも

 

ふみにはかおりという元レディースの

彼女がいるし、悪いけど

ふみはあたしのタイプではないので

そのパターンは残念ながら成立しない笑

 

「マジかぁー、いやどおりで断られるのが多いと思ったのよね」

 

意外にあたしは冷静だった。

 

ふみはとりあえず、最後まで

 

「俺から聞いたって絶対言うなよ!」と

 

柳沢慎吾の「あばよ!」ばりにあたしに

しつこく言ってたけど。

 

ふみには悪いが、ゆきこには本当のことを

教えてもらえるまでギチギチに

つめようと思っていた。安心しろ!

ふみの名前は出さないからね!

 

家に帰り、化粧を落としてお風呂に入り

パックをしながらいろいろ考えていた。

 

ゆきこがあたしを裏切ったことが実は凄くショックだった。

 

あたしの携帯には

 

ゆきこに紹介してもらった男友達が

 

千田くん、ふみ、ゆうまの他にもう1人いる。

 

竜馬だ!

竜馬はめちゃくちゃ優しいタイプ

もしなんかあったら

竜馬に連絡して慰めてもらおう!

男なんて星の数ほどいるんだし!と

 

強気だった!このメイクテクさえあればあたしは……

 

しばらくしてゆきこが誰かに送ってもらい帰ってきた。

本当は、ふみに教えてもらうまえに気づいていたんだけどね。

このエンジン音とクラクションの音で

 

千田くんだって!

 

でもどこかで信じたくない自分がいたし

だって、それを信じてしまったら

あたしはいとこと彼氏

両方失ってしまうことになるのだ。

 

ゆきこが自分の部屋に入り、お風呂に入る音がした。いつゆきこの部屋に行こうかとりあえず、タバコを吸って考えよう。

 

そうこうしてるうちに、ゆきこがお風呂からあがりドライヤーの音。

いまだ!いや、ドライヤーの音に自分の声がかき消されるんじゃ?

 

その前に、髪の毛乾かしてる時に入られたら迷惑だよな。

こんな時にでも気を遣ってしまう優しいりょうちゃん笑(自分で言うな!)

 

でもドライヤーの音が止んだら入ろう

多分、パックするはずだから

 

ドライヤーの音が止まったので

ゆきこの部屋をノックした。

「ゆきこ、ちょっといいかな?」

ドアを開けた

 

パック中のゆきこ

なんかへんてこの歌舞伎役者パックを

していたので思わず吹き出してしまった。

笑ってる場合ではないのだけどね。

 

気を取り直し

「あのさ、ゆきこ、千田くんと付き合ってる?」

あたしはまどろっこしい聞き方が本当に嫌いなのでストレートに聞いた!

 

ゆきこは、パックを外し化粧水をバシャバシャかけながら

「なんで?そんなこときくん?」

 

「いやさ、さっきゆきこが帰ってきたとき、千田くんのエンジン音とクラクションが鳴ったから」

ゆきこは無言のまんま、今度は乳液をつけている

 

続けてあたしは

「あたしさ、まだ千田くんと音信不通のまんまでさ、はっきり別れてないんだわ!」

 

ゆきこは、美容液を塗りながらこう答えてきた。

「だったらなに?」

 

えっ?全然悪いと思ってない感じなにこいつ!と思いながら

 

「あたしまだ千田くんとハッキリ別れてないんだよね!なのになんで?」

それを聞いたゆきこも負けじと

 

「別れてないから何?、千田くんは、昔からあたしの友達で仲良かったの。千田くん、あたしには一度も好きとかそういう素振り見せなかったのになんでりょうちゃんと付き合うの?」

 

「はーっ?自分があたしに紹介してくれたんでしょーが!だったら違う男紹介しなよ!」

 

「悔しかったんだよ!なんであたしじゃなくてりょうちゃんなの?って……」

 

「だったら、前から告れば良かったじゃん!」

 

と言ったら

 

ゆきこが信じられない言葉を言った!

 

「相手から言わせないと自分から言うのは嫌だったから…」

その言葉を聞いた瞬間、あたしの中の何かが弾けたよね。

 

「はーっ?何言ってんの?で、結局自分から迫ってアホじゃん!」

 

あっ!しまった!と思った時すでに遅し

やべ!ふみから聞いたことバレちゃうなこれ。

 

ゆきこはすぐに

 

「ふみから聞いたんだね!あいつ、とっちめてやる!」

 

「いやいやいや、ふみからは聞いてないよ!誘導尋問したのはあたしだから、ふみは攻めないで!」

 

2人とも大きな声で叫んでたので

ゆきこのお母さんが

「あんたたち何大きな声で喧嘩してるの!やめなさい!お父さんも寝てるんだから」

 

ゆきこのお母さんが参戦してきたので

とりあえず話し合いは終了。

お互い今日は寝ることにした。

 

次の日のお昼、千田くんから連絡がきた。

 

「連絡しなくてごめん。別れよう」の文字。

社員食堂で泣きそうになりながら

すぐに竜馬に連絡!

 

「そんな男、こっちから願い下げだぁーゆきこにくれてやるー!」

あっ!!!この台詞!

 

千田くん!こう言う時に使うもんなんだよ!

間違っても、ミッキーマウスのキーホルダー

をあげるときに言っちゃダメなんだからな!

 

こうしてあたしと千田正樹との恋は

早々と幕を閉じたのだった。

 

まぁ、始まりはこんな軽い感じでしょ!

 

もっともっとハードになっていくので!

 

★竜馬 20歳との恋 波乱の幕開けに続く