18歳からモテ期到来!!肉食女子りょう

全くモテなかった女にありえないぐらいのモテ期が到来した話

竜真と私と幹也との恋round2

時計ばかり見てしまうあたし

「遅いな…」

と思ってると幹也くんから電話がきた。

「りょうさん!もう話ついたから!安心して!だから言ったでしょ!俺らの関係なめないで!って!殴られることもなかったよ!だから家にきて!もう大丈夫だからさ!なんかりょうさんと話したいみたいだからさ」

 

あれ?あっさりすぎん?そんなにあたしのこと好きじゃなかったとか?でもよかったー!やっぱり、俺らの関係は凄い絆で繋がってるんだね!心配して損したわー

 

電話を切ってとりあえず、竜馬の家に向かった。

ピンポン鳴らしたら幹也くんが出てきた!

「おっ!入って!竜馬くん中にいるから」

とりあえず、中に入った。

「おじゃましまーす!」

部屋に入ったら、いつもと同じ

ニコニコ笑った顔の竜馬がいた。そして

 

「幹也、最後にりょうと2人きりで話させてくんない?」

 

幹也くんは「わっかりました!でもやっぱり別れないとかは、なしですからね!それ約束してくれたらいいですよ!」

 

「当たり前だろ!俺はもうお前らを応援することに決めたからさ!ちょっとだけ話したいだけだから」

 

あたしは少し不安があったけど、この2人の関係は強い絆があるし!

 

「じゃあ、りょうさん!俺、下にいるから、竜馬くんと話しなよ!なんかあったら…あるわけないけど呼んでね!すぐ来るからね!」

と言うと竜馬が笑って

 

「安心しろ!なんもねーよ!心配すんなよ!」

 

「約束ですからね!もう俺の女なんで!」

と言って部屋を出ていった。

 

安心しきってたあたしだったけど

俺らの関係の脆さを知ることになったのだ。

 

竜馬はいきなり

こう言った!

「なぁ、りょう!俺と別れないでほしい!お願い!俺お前のことが好きだから別れたくないよ!許すから!戻ってきて!」

 

えっ?話が全然違うじゃん!

「竜馬!さっきと言ってること違うし、あたしもう幹也くんのこと好きだし付き合えないよ!ごめん」

竜馬はそれでも

「俺、別れたくない!りょうと別れたくない!お願いだから別れないで!」と懇願してきた。

 

だからあたしは「ごめん、もう付き合えないよ。本当にごめんね」と言った。

 

「わかった…」と竜馬は言った後に

キッチンの方に行き

包丁を取り出してあたしに突きつけながら

「俺お前と別れるぐらいなら、お前殺して俺も死ぬ!」と言ってきた。

 

ドラマにありそうな台詞だけど、実際言われると思わなかった。

 

まずい!これ刺される!と思ったあたしは

外に逃げようと玄関に行こうとしたが

竜馬に追い詰められた。

やっぱり今日があたしの命日なんだなと

思った瞬間!

 

幹也くんが入ってきて

竜馬に刺されそうなあたしの前に

立ちはだかってくれた!

そして

「やめて!竜馬くん!刺すなら俺刺していいから!りょうさんは関係ないから!俺が勝手に好きになっちゃっただけだから!」

と言い放った!

 

その時、どこからともなく哲也くんが部屋の中に入ってきて

 

「竜馬!やめろ!おまえなにしてんだよ!人生棒に振るうのか?こんなくだらないやつのためにおまえの将来台無しにしてもいいのか?」

 

竜馬が振りかざした包丁を落とし、その場でうずくまり泣き始めた。

哲也くんはあたしたちに向かって

早く行けと合図してくれた。

 

あたしは幹也くんに手を引っ張られ走って外に出た。怖くて、怖くて涙が出た。涙が止まらなかった。

 

幹也くんは「大丈夫?もう大丈夫だから泣かないで!俺がついてるから安心して!」と

強く抱きしめてくれた。

 

そして、あたしは正式に幹也くんと付き合うことになったが

 

あたしのせいで

沙樹ちゃんが体を壊して寝込んでしまった。

哲也くんも佑梨ちゃんもあたしたちのことはかなり怒ってるようで…それはそうだよね。

妹の彼氏をあたしが取っちゃったわけだから…

でも、竜馬は今回のことを反省してるようで直接謝りたいと言ってきたが…

もうあたしは怖くて会いたくないと断った。

 

そしてしばらくすると

この前のことはなかったかのように

普通の日常に戻っていた。

あたしは幹也の家に遊びに行ったり泊まったりしてたのだが

 

ある日、初めて幹也と結ばれる日が…

 

今でも忘れない史上最悪の初体験!

哲也くんは佑梨ちゃんの家に半同棲してるので

居なかったのだが、お母さんが隣の部屋で寝ているのだ。!

 

隣の部屋に母親が寝てるのに

そんな行為をしようとするのもチャレンジャーなのだが、

まだ16歳のやりたい盛りの男の子だし、あたしは早く処女から卒業したいと思ってるので

迷いもあったがその場で始まってしまった。

 

ここからは18禁!大人の時間です笑

 

幹也は、かなり慣れているのだが

あたしが緊張してしまって…ガチガチで…

 

高校の時に、りおとみつが初体験をしたと言ってたとき、どれぐらい痛かったか聞いたことがある。

りおは「めちゃくちゃ痛くて泣いたし、血が出た!」と

みつに聞いたら「痛くて、今もなんか入ってる感触が残ってる」と言っていた。

 

大人の階段登るのってそんなに痛いの?やだな痛いのと思いつつも、2人が凄く大人に感じて

あたしも早く大人の階段登りたいと思っていた。

で、やっとその時が来たのだが

 

このシチュエーションよろしくないよね。

せめて初体験はラブホでしょ!

百歩譲ったとして自宅もありだけど

 

誰もいないの前提だからな!母親が隣の部屋に寝てるのは苦行すぎるよ!鬼畜すぎる!

 

そしてこれからがもっとやばい、

何を思ったのか幹也はあたしを上に乗せ始めた。

騎乗位ってやつ!

普通、処女にこんな体位やらせる?ってぐらいドSすぎて!

痛いのなんのって!でも声出したら隣の部屋には母親が寝てるし、本当に痛すぎて!でも声出せない!口を押さえられてるし笑

大声で「痛〜い」と叫びたかったけど

 

ひたすら我慢!気持ち良さなんて1ミリも感じなくてとにかく痛い!早く終われ!痛い!もう無理って!声を押し殺すのに必死な初体験でした。

で、あたしは幹也と毎日会ったり、泊まったり(回数重ねると、隣に親が居ようが平気になって楽しめるように!慣れって怖いねー)

付き合い初めだから盛った猫のように毎日

いたしてました。

 

そんなある日

大変なことが起きたのだ!

 

ゆきこのお父さんに

「りょうは遊んでばかりだから、もう実家に帰りなさい!」と告げられたのだ。

ゆきこともまだちゃんとはなしてないのに

和解してから帰省したいと思っていたから。

 

でも、その願いは脆くも崩れた。

 

あたしは地元に強制送還されることになったのだ。

まずは幹也に相談しなきゃ!

 

「あのね、あたし、強制送還されることになっちゃった」

 

「えっ?帰っちゃうの?やだよ俺、りょうさんと別れたくない!」

 

「でも、あたし住むところないし、一旦帰るよ!」

「一旦って?」

「とりあえず遠距離恋愛しよう!」

 

「えっ?遠距離?俺したことないんだけど」

 

「あたしも初めてだよ!でも連絡取れるから大丈夫!」

 

「りょうさん他の男に目移りしない?俺心配だよ、りょうさん可愛いから」

 

「ないない!幹也くんのこと大好きだから」

 

「本当?毎日連絡ちゃんとしてくれる?」

 

「もちろん!するから!」

 

「良かったー約束だからね!」

 

そしてあたしはある決意をしたことを幹也に話した。

「あたしさ、向こうに帰って、頑張って働いてお金貯める。幹也と一緒に住むためのお金貯めてからまた、戻ってくるから!絶対!約束する。お金貯まったら同棲しよっ!」

 

そう、あたしは出稼ぎがてら実家に戻って

頑張って働いて、お金を貯めてから同棲しよう!と心に決めたのだった!

 

それは固い固い決意だった!

 

帰る頃には、ゆきこともなぜか、自然に話せるようになっていた。

 

そしてあたしは実家に帰った。仕事は

CDショップにすぐ決まった!

 

バカ殿メイクじゃないメイクで

新たな一歩を踏み出したのだ。

 

仕事を終えて、毎日幹也と電話。

お互い今日あったことを話すのが日課になっている。

 

顔を見ないで幹也と話してると

 

声だけだから、どこぞの訛りの強いおっさんと話してるんだろう?という気分にさえなる。

 

とりあえず、100万貯めたら戻ろうと頭の中はそのことでいっぱいなはずだった!

 

今思うと100万って少なくね?って話しだけど

当時は早く幹也の元に行きたかったから。

毎日仕事終わって、街でナンパされても無視!無視!

脇目も振らずにまっすぐ!真面目におうちに帰って幹也と電話していた。

 

そんなある日、あたしはいつものように仕事を終え帰ろうとしたのだが

 

無性にLAWSONのからあげくんが食べたくなってしまいLAWSONに行った。

 

f:id:hiroyumekanae:20230828040614j:image

引用:lmpress Watchhttps://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1403234.html

からあげくんを買って帰ろうとしたら

歌声が聞こえてきた。

歌声の方を見てみるとたくさんの人集りがある

なんだろ?と思い、人集りの中を覗いてみると

そこには、ギター片手に歌ってる

赤ジャンパーを着て黒いグラサンをした1人のイケメンがいた!

そのイケメンを見た瞬間!あたしに電気が走った!

 

出たあたしの悪い癖!

 

一目惚れ!

 

 

あたしは一目惚れしやすく、一目惚れをすると電気が走るのだ!

めちゃくちゃ顔も全てタイプで、もう赤ジャンの彼に釘づけになってしまっていた。

どうしても話したい!

 

帰ることも忘れてずーっとその場で歌を聞いていた!かなり人気で彼が話すたび

キャーキャー黄色い悲鳴が!

 

今までのあたしなら自分に自信がないから

諦めて帰っていたけど、今のあたしは無敵!

なんかそう思っている自分がいた。

 

結局、彼が歌い終わるまでいてしまった!

実は幹也から何度も電話が鳴ってるけど

今はそれどころではない!

 

彼が楽器などを片付けてる時にツカツカ寄って行き話しかけた。数人女がいたけど無視笑

 

「ねー名前なんていうんですか?歌うまいですね!」

すると、赤ジャンのイケメンは

少しグラサンをおろして

加藤直樹です!」といった。

 

フルネームかい!と突っ込みそうだったけど

グラサンをおろした時にチラリと見えた

切長でクールな目元にあたしは一瞬で堕ちてしまったのだ。

こうなるともう幹也のことなんてどうでも良くなってしまった。

 

あたしは、すぐに赤ジャンイケメンと

連絡先を交換した。

 

毎日彼はこの場所で歌ってるという。全然知らなかった。

 

もしあたしがLAWSONにからあげくんを買いに行かなければ

 

赤ジャンのイケメン直樹くんに出会うことはなかったのに…

 

これは運命だなと勝手に思った。

 

あたしの気持ちはすっかりと赤ジャンイケメンに行ってしまい。

 

幹也と電話で話してても上の空で

 

幹也が「いくらお金貯まった?早く一緒に住みたいよ」と言われても

 

「うん、まだまだたくさん稼いでからじゃないといけないよー」と適当なことを言っていた。

頭の中は直樹くんでいっぱいなのだ。

 

自分の彼氏の後輩を好きになり、人様の彼氏を取って舎弟関係を壊しておきながら

もう違う男を好きになっている女ってどうなの?って思うけど

 

その時のあたしはそんなこと考えもせず、

とにかく赤ジャンイケメンのことをもっと知りたい!彼と話したい!付き合いたい!そればっかり考えていた。最低〜

 

どうやらあたしには遠距離恋愛は無理だったようだ!

 

でも彼には秘密があった!それは!

 

 

 

その赤ジャンには

 

家がなかったのだ!

 

 

家なき子いや、家なきボーイ

 

家出少年?

 

とにかく家がなくて

 

いろんな女や友達の家を転々としている

 

風来坊なアーティストだったのだ!

 

でもあたしはそんなことは気にならないぐらい

 

赤ジャンイケメンのことを好きになってしまっていた。

 

恋は盲目なんだな、全然気にならなかった。

 

今思うと、やだよね!いろんな人の家を転々としてるわけだし。

 

だけど、顔が抜群に良くて、女にめちゃくちゃモテてるからどうしても自分のものにしたかったという願望があった。

 

過去に、悔しい思いをたくさんしてきた反動なのかもしれない!

 

人気者の男を奪って付き合いたい!

 

今のあたしならそれができる!

 

あたしは仕事が終わると

 

直樹くんが歌っているあの場所へ!一目散に駆けつけるのだった。

 

走り出したら止まらないあたしの恋!

 

★家なき 赤ジャンイケメン17歳との恋に続く