18歳からモテ期到来!!肉食女子りょう

全くモテなかった女にありえないぐらいのモテ期が到来した話

家なき 赤ジャンイケメン17歳との恋

仕事を終えるとあたしはLAWSONに寄ってからからあげくんを買う。

それを口の中に頬張りながら直樹くんのところにダッシュ

毎日の夕飯は、からあげくん!みたいな生活!

仕事が休みの日には、連絡をしてから、今日何時に歌うか確認して差し入れを持って向かう!

そんぐらいどハマりしていた。

 

だけど、、、

 

一つ気になる事があったのだ。

 

どうしても許せないというか、気になるというか…

直接言うのも、聞くのも失礼だし…と思って

 

ずーっと言えなかったんだけど。

 

いつも直樹くんは

 

f:id:hiroyumekanae:20230828040333j:image

引用:オリジナルプリント.jp(https://originalprint.jp/

赤ジャン、グラサン姿に

中は白や黒Tシャツに

黒のパンツを履いている。

家ないし、誰かの家できちんと洗濯してるのかもしれないけど。

 

ほらたまにいるじゃん!その洋服がお気に入りでさ、その洋服のコーデじたいがお気に入りなやつ!

 

もしくは、同じ洋服を何着も持ってる人!

 

お気に入りすぎて1週間に何度も着てしまう人!

例えば、黒Tシャツとデニムがお気に入りだとする。

 

Aに会う時は黒Tシャツとデニムだったとする。

Bに会う時は白Tシャツとデニム

Cに会う時はブルーのTシャツとデニム

そして、

またAに会う時、ローテーション的に

 

そろそろ黒Tシャツ着たいなーって思ったら

 

必然的に「黒Tシャツとデニム」になってしまう!

 

そうすると、毎日違う洋服を本人が着てたとしても

 

Aにとっては、

 

わっ!「また同じ服着てる」ってなってしまう!これよ!ね!

 

仮に黒Tシャツとデニムがお気に入りすぎて

数着持っていたとしても

A君にとっては「またこの服だ!」って

 

インプットされ

 

「こいつこの服しかないんじゃない?」と思われてしまう。

 

もしかしてそれ?

 

顔は本当にイケメンで身長も高くスタイルオバケなんだけども。

いつも赤ジャンに黒パンツなのが

 

どうにも気になってしまう。

 

そして家がないから、泊まる家が見つからないときは野宿みたいなことしてるので

 

あっ、カンパみたいなのもので食ってるから

 

ぶっちゃけ!その日暮らしなわけで

 

歌ってる近くには

ちゃんと、カンパ用の箱も置いてある。

まぁ、直樹君のトリマキみたいな黄色い声をあげている女たちが

カンパしまくっているのでかなり食えているんだろうけどね。知らんけど笑

 

ホテル代ケチッてるのかもしれんけど。

 

だからなのか、たまに匂うときがある

 

香水に混じってほのかに漂うあのホームレス独特の匂いね。

 

まぁ、顔が良いからなんでも許せちゃうこともあるんだけどさぁー。

 

そんなある日、あたしはいつものように

仕事を終えて、からあげくんを口に頬張り

直樹君の歌ってる場所へ

 

いつもはここにいるのに今日はいない!と思って心配になって電話をする。

出ない!

待てど暮せど、一向に来る気配がないので

 

「女とどこかに消えてしまったのか?」或いは「体調が悪くなって寝こんでいるのか?」

 

心配でしょうがないのだ。

 

しばらくするとそんな心配をよそに

 

直樹くんが見たからにいかにも!水商売風の

派手なおねーさんと一緒に

 

ご出勤〜(言い方)

 

だってその姿が

 

客と同伴するホスト君に見えたんだもん!

 

直樹くんを待っている女たちは

 

たくさんいたんだけど、みんな

 

その女とご出勤してくる直樹君を見て

 

「負けたわ」宣言をしているかのように

 

無言で立ちすくんでいた。

 

もちろんあたしもその1人なわけだが、ここで引き下がってどうする?

 

だてにメイクで勝負してきたわけじゃない!

 

男を奪ってきたし(1人だけど)あっ、千田くんもカウントしたら2人か!

 

2人の男を翻弄させてしまったわけだし!笑

 

竜馬と幹也ね!あっ!幹也はまだ遠距離恋愛中だし!

「あたしには魅力がある!」

バカ殿メイクから生まれ変わったあたしは

常に無敵!なのだ!謎の自信笑

 

このまま引き下がるわけにはいかないのだ。

 

こういう場合は他の女と違う行動を取らなくてはいけない。

 

モテる男を落とすには、周りの女と同じことをしても勝てないのだ!

 

だからあたしは

 

そんな水商売の女と直樹君がご出勤しても

 

そんなのお構いなし!って感じで

 

2人の目の前にツカツカ寄っていき

 

「直樹くん!おはよう!いつもの場所にいないから心配しちゃった!ファンの子と一緒にいたんだね!早く歌が聞きたいよぉー」と

 

普通に気にしてませんよー的な感じで言ってやった!

 

すると水商売女が

 

「直樹は昨日、あたしの家に泊まったから遅れてしまってごめんね。直樹がなっか、なっか起きなくて…」

 

はっ?なっか!なっか?枕ホストかよ!こいつ完璧にこの水商売女とやってるじゃん!

まぁ、家なき男が泊めてもらって

お金もないし、代わりに体で

払ってるのはしょーがないことだし。

 

と妙に冷静なあたし。

 

普通はそんな男気持ち悪いって思うんだろうけど冒頭でも言ってるようにそんなことよりも

 

服装が気になってしょうがないのだ!

 

今日も黒Tシャツと黒パンツを履いていて

 

昨日お泊まりしてるし、洗濯はしてるだろうから綺麗なんだろうけど

 

そのコーデがあたしのなかで、すでにマンネリぎみですっ!!!なのだ!

「じゃあ、あたしは仕事に行くから!直樹今日も歌頑張ってね!」と言い

 

水商売女は仕事に向かった!

 

あたしは咄嗟に

「直樹君!はいこれ!」と

 

LAWSONで買っておいた

リポビタンD10本を直樹くんに渡した!

 

「いつもありがとね!りょうちゃん!」

 

いつも!

 

そーなのだ!実はあたしは自分の夕飯はからあげくんだけど

 

直樹くんには毎日「リポビタンD」やら

直樹くん愛用のタバコやらを渡しているのだ。

 

どうやら貢ぎ癖があるみたい!

 

千田君に会う時、竜馬に会う時、幹也に会う時も必ずタバコ1個、缶コーヒー1個を買って行ってた。

もうこれはルーティーンなんだろうなあたしの。

付き合う人、好きな人が代わってもこの行為は変わらないと思う。

 

今日の直樹くんは、お風呂上がりのいい香りがする。

だけど、服が気になる!服が気になってしょうがないのだ。

 

なんで黒Tシャツと黒パンツなんだろう?その服そんなにお気に入りなの?って思っていると

 

直樹君が「りょうさん!今日はりょうさんの家に行きたいな!」と言い出した。

 

えっ?うち?

 

昨日は水商売!今日はうちが候補なのか?

 

その当時(うちは片親なので)

 

母親はラブホのフロントの仕事をパートでしていたので

母親が泊まりの日なら、うちに泊らせてあげれるかも!と思った。

ひとまず、母親に確認したら残念ながら母親の仕事がお休みの日だった!

ここではあまり触れていないが

あたしは母親と2人で実家に暮らしているのだ。

その話はさておき

「ごめーん今日は無理だ!母親がいる!」

 

「そっか!そしたらまた今度だね」

 

残念そうに直樹くんはギター片手に歌う場所に向かった。

 

なんだこの関係は?あたしの片思いなのか?

次にあたしが候補に入る日が回ってくるのはいつだ?

 

ちなみに幹也くんとは毎日電話はしているが

 

ほぼ、同じ会話が続いていて

直樹くんの洋服同様

 

マンネリぎみ!というかあたしが乗る気ではないので

 

向こうも薄々は感じ取っているのか

 

事あるごとに「りょうさんこっちにけえって来る気ないっけや?」ケロケロ語再び登場!

 

と聞いてくるようになった。

 

そんな時決まってあたしはこう言う

 

「ごめんね、仕事が忙しくって!行く気はあるけど、お金貯めてるからさ!」

 

人様の彼氏を奪ってしまった身なので

 

なかなか別れを切り出すことができないでいるのだ。本当にごめんなさい!!

 

「実は好きな人がいる!別れてほしい」なんてストレートに言えるわけがない!

 

まさか、幹也は自分が沙樹ちゃんに言った同じ言葉であたしに振られるなんてことは1ミリも思ってないだろう…

 

人にしたことは、いずれ自分に返ってくる。

 

でも幹也的には

 

「はっきり言わないのは可哀想でしょ!優しくすると罪」らしいので

 

やっぱりハッキリ言うべきか?

 

いやでも、あたしにはそんな鬼畜なことはできないのである。

 

直樹君が歌い出すと

 

どこからともなく黄色い声の女たちがゾロゾロやってきた。

 

この歌声聞いてると本当に胸がキュンキュンする。

顔なんて本当に最高にかっこいいー

 

ラブソングを歌っている時の直樹君は

 

切ない顔をしながら歌うのでその顔を見ているだけで本当に最高!

 

唯一、直樹君の服装が気にならなくなる至福の時なのだ。

 

…と直樹君の歌声に浸っていると

 

あたしの電話が鳴った。

 

ディスプレイには知らない番号だ。

 

「もしもし!元気?あたし!」

 

「えっ?誰?」

 

「佐藤ゆあだよ」

 

「えっ?ゆあ?どうしたの?いきなり久々〜」

 

「久々!ちょっと会わせたい人がいてさ!」

 

「会わせたい人?」

 

「りょうと同じ名前のもう1人のりょう」

 

「えっ?あのりょうちゃん?懐かしいー」

 

ゆあは高校の時の同級生でクラスは違ったけどりおと疎遠になっていたときに密かに仲良くなってた子だ!

 

ゆあは、悪いことをして高校を中退したが

たまぁに連絡を取っていたのだ。

 

その時に「何かあった時は、ケツモチをしてくれるから、りょうちゃん紹介するね!」と言われていた。

 

この話は今度話すが

高校の時、あたしは同学年の1軍の女たちと揉めたことがある。

一軍のメンバーの彼氏の家にあたしが

イタ電をかけたと、あらぬ疑いをかけられたことがあったのだ。

 

もちろんあたしは断じてかけていない!

 

拙者は断じてかけてないでごさるよ!笑

 

 

きっとあたしが生意気で気に食わないから

(あたしはモテなかったが、気だけは強かったので校則すれすれで学校に通っていた。それが気に食わなかったのであろう)

 

変な言いがかりをつけて

 

みんなの前で公開処刑をしたかっただけなのだ。当時、一軍のえみりんが、あたしを廊下に呼び出した時

 

ギャラリーがたくさんいて

 

その中で1人あたしは、一軍に囲まれて

文句を言われていた。

 

THE公開処刑

 

この話はまた別の機会にでも!

 

そのこともあり、学年一不良だった妙子に私が目をつけてたのだ。

一軍のえみりが、あたしの態度にムカついて

妙子にチクったらしく

 

その結果あたしの卒リン話が持ち上がったのだ。

 

そして

 

あたしが卒リン(卒業祝いにリンチ)されることが学校中の噂になっていて

 

中に入ってくれたのが、ゆあだった。

 

ゆあは街で遊んでる時にりょうちゃんと知り合いタイマンをはり、その後仲良くなったらしい。

 

そして、ゆあが、たまたま、りょうちゃんから、妙子があたしに卒リンする話を直接聞き

 

その話を聞いたゆあが、りょうちゃんに

その子あたしの大事な友達だから、妙子に「卒リンするのやめて」と言ってほしいとお願いしてくれて

妙子があたしに卒リンするのをやめさせてくれたのだ。

 

いわば、あたしにとって

りょうちゃんは命の恩人様々なのだ。

 

妙子は、あたしが通っていたB高校を中退していた。あたしも何度か話したことがある。

 

実はこれにも深いワケがあって

りおが入ってた2軍のまみちゃんとあたしは

一悶着あったのだ。

 

それは、あたしがナンパされた時に知り合った男の片割れを振ったことがあり。

過去にモテない同士がくっつく話をしたと思うがそのモテない相手を振ったことがある。

 

モテない男に告られてもモテるカウントには入らないのだ。

 

あたしに振られたのを根に持ったそいつが、運悪くまみちゃんと仲良しの男の子だったこともあり。(話の流れで高校名を言ったらまみちゃんと仲良しだということを言っていた)

 

振られた腹いせで、あたしがまみちゃんの悪口を言っていると、有る事無い事をまみちゃんに伝えたのだ。

まみちゃんにしたら、あたしの話より昔からの仲良しの友達の話を信用するにきまっている。

 

あたしが、必死に弁解しても信じてもらえずに、まみちゃんには完全に嫌われてしまったのだ。かなり悔しかった。

 

そして、妙子とまみちゃんは仲良しだったので、その件であたしは妙子に呼び出しを食らったことがあるのだ。

 

もう踏んだり蹴ったりの高校生活笑

 

 

で、りょうちゃんは、A中の中では、札付きの悪で、同じA中の妙子とは仲が良かったのだ。

 

それで、ゆあがあたしをりょうちゃんに繋げてくれて、一度だけ会ったことがあるのだ。

卒リンを防いでくれたお礼という形で

 

たしかお金を5万ぐらい渡したはずだ!

多分、あたしが卒リンにあっていたら

あたしは今どうなっていたのかわからないので

(卒リンはかなり酷いらしいから)

 

まぁ、5万なんてそれに比べたら安い代償だ。


でもなんで今このタイミングで?また会わせたいわけ?怖い!

 

「えっ?何で今頃また?会わせたいの?またあたし妙子になんかされる話があるの?」

 

と恐る恐るあたしが聞くと

 

「いやいや、そんなビビらないでよ。なんか、りょうちゃんが会いたいんだって!彼氏?いや、好きな人かなんかを見せたいらしい!」

 

えっ?彼氏自慢?男自慢?

 

「ん?よくわからんけど、まぁいいや、ゆあにも久々に会いたいし!」

 

「いや、あたしは行かないよーりょうちゃんとりょうが2人で会うんだよ!」

 

「えっ?なんで?りょうちゃんと2人なの?」

 

「まぁ、あたしもその男に会わせられたから、一度会ってきてよ!大丈夫だよ!めちゃくちゃ会いたがってたし、悪いことはないと思うから!」

 

「またお金とかないよね?」

 

「あーそれはないよ!大丈夫!」

 

「ゆあ、あたしを嵌めようとしてない?」

 

とにかくあたしは疑い深いのである。

 

「大丈夫だって!なにかあったらあたしが責任取るから!そんなことないから!」

 

そこまで言ってくれてるのならと

とにかくあたしはゆあを信じることにした。

 

だけど、りょうちゃんが自慢したい男に会ってしまったことにより

あたしは、また一波乱を起こしてしまうのだった。そしてこの男の出会いが更にあたしを波乱のどん底に落とすきっかけになるとは

 

この時はまだ誰も思っていなかったのだ。

 

★某アイドル似のニッカポッカとの危険な恋に続きます。