18歳からモテ期到来!!肉食女子りょう

全くモテなかった女にありえないぐらいのモテ期が到来した話

竜真と私と幹也との恋round2

時計ばかり見てしまうあたし

「遅いな…」

と思ってると幹也くんから電話がきた。

「りょうさん!もう話ついたから!安心して!だから言ったでしょ!俺らの関係なめないで!って!殴られることもなかったよ!だから家にきて!もう大丈夫だからさ!なんかりょうさんと話したいみたいだからさ」

 

あれ?あっさりすぎん?そんなにあたしのこと好きじゃなかったとか?でもよかったー!やっぱり、俺らの関係は凄い絆で繋がってるんだね!心配して損したわー

 

電話を切ってとりあえず、竜馬の家に向かった。

ピンポン鳴らしたら幹也くんが出てきた!

「おっ!入って!竜馬くん中にいるから」

とりあえず、中に入った。

「おじゃましまーす!」

部屋に入ったら、いつもと同じ

ニコニコ笑った顔の竜馬がいた。そして

 

「幹也、最後にりょうと2人きりで話させてくんない?」

 

幹也くんは「わっかりました!でもやっぱり別れないとかは、なしですからね!それ約束してくれたらいいですよ!」

 

「当たり前だろ!俺はもうお前らを応援することに決めたからさ!ちょっとだけ話したいだけだから」

 

あたしは少し不安があったけど、この2人の関係は強い絆があるし!

 

「じゃあ、りょうさん!俺、下にいるから、竜馬くんと話しなよ!なんかあったら…あるわけないけど呼んでね!すぐ来るからね!」

と言うと竜馬が笑って

 

「安心しろ!なんもねーよ!心配すんなよ!」

 

「約束ですからね!もう俺の女なんで!」

と言って部屋を出ていった。

 

安心しきってたあたしだったけど

俺らの関係の脆さを知ることになったのだ。

 

竜馬はいきなり

こう言った!

「なぁ、りょう!俺と別れないでほしい!お願い!俺お前のことが好きだから別れたくないよ!許すから!戻ってきて!」

 

えっ?話が全然違うじゃん!

「竜馬!さっきと言ってること違うし、あたしもう幹也くんのこと好きだし付き合えないよ!ごめん」

竜馬はそれでも

「俺、別れたくない!りょうと別れたくない!お願いだから別れないで!」と懇願してきた。

 

だからあたしは「ごめん、もう付き合えないよ。本当にごめんね」と言った。

 

「わかった…」と竜馬は言った後に

キッチンの方に行き

包丁を取り出してあたしに突きつけながら

「俺お前と別れるぐらいなら、お前殺して俺も死ぬ!」と言ってきた。

 

ドラマにありそうな台詞だけど、実際言われると思わなかった。

 

まずい!これ刺される!と思ったあたしは

外に逃げようと玄関に行こうとしたが

竜馬に追い詰められた。

やっぱり今日があたしの命日なんだなと

思った瞬間!

 

幹也くんが入ってきて

竜馬に刺されそうなあたしの前に

立ちはだかってくれた!

そして

「やめて!竜馬くん!刺すなら俺刺していいから!りょうさんは関係ないから!俺が勝手に好きになっちゃっただけだから!」

と言い放った!

 

その時、どこからともなく哲也くんが部屋の中に入ってきて

 

「竜馬!やめろ!おまえなにしてんだよ!人生棒に振るうのか?こんなくだらないやつのためにおまえの将来台無しにしてもいいのか?」

 

竜馬が振りかざした包丁を落とし、その場でうずくまり泣き始めた。

哲也くんはあたしたちに向かって

早く行けと合図してくれた。

 

あたしは幹也くんに手を引っ張られ走って外に出た。怖くて、怖くて涙が出た。涙が止まらなかった。

 

幹也くんは「大丈夫?もう大丈夫だから泣かないで!俺がついてるから安心して!」と

強く抱きしめてくれた。

 

そして、あたしは正式に幹也くんと付き合うことになったが

 

あたしのせいで

沙樹ちゃんが体を壊して寝込んでしまった。

哲也くんも佑梨ちゃんもあたしたちのことはかなり怒ってるようで…それはそうだよね。

妹の彼氏をあたしが取っちゃったわけだから…

でも、竜馬は今回のことを反省してるようで直接謝りたいと言ってきたが…

もうあたしは怖くて会いたくないと断った。

 

そしてしばらくすると

この前のことはなかったかのように

普通の日常に戻っていた。

あたしは幹也の家に遊びに行ったり泊まったりしてたのだが

 

ある日、初めて幹也と結ばれる日が…

 

今でも忘れない史上最悪の初体験!

哲也くんは佑梨ちゃんの家に半同棲してるので

居なかったのだが、お母さんが隣の部屋で寝ているのだ。!

 

隣の部屋に母親が寝てるのに

そんな行為をしようとするのもチャレンジャーなのだが、

まだ16歳のやりたい盛りの男の子だし、あたしは早く処女から卒業したいと思ってるので

迷いもあったがその場で始まってしまった。

 

ここからは18禁!大人の時間です笑

 

幹也は、かなり慣れているのだが

あたしが緊張してしまって…ガチガチで…

 

高校の時に、りおとみつが初体験をしたと言ってたとき、どれぐらい痛かったか聞いたことがある。

りおは「めちゃくちゃ痛くて泣いたし、血が出た!」と

みつに聞いたら「痛くて、今もなんか入ってる感触が残ってる」と言っていた。

 

大人の階段登るのってそんなに痛いの?やだな痛いのと思いつつも、2人が凄く大人に感じて

あたしも早く大人の階段登りたいと思っていた。

で、やっとその時が来たのだが

 

このシチュエーションよろしくないよね。

せめて初体験はラブホでしょ!

百歩譲ったとして自宅もありだけど

 

誰もいないの前提だからな!母親が隣の部屋に寝てるのは苦行すぎるよ!鬼畜すぎる!

 

そしてこれからがもっとやばい、

何を思ったのか幹也はあたしを上に乗せ始めた。

騎乗位ってやつ!

普通、処女にこんな体位やらせる?ってぐらいドSすぎて!

痛いのなんのって!でも声出したら隣の部屋には母親が寝てるし、本当に痛すぎて!でも声出せない!口を押さえられてるし笑

大声で「痛〜い」と叫びたかったけど

 

ひたすら我慢!気持ち良さなんて1ミリも感じなくてとにかく痛い!早く終われ!痛い!もう無理って!声を押し殺すのに必死な初体験でした。

で、あたしは幹也と毎日会ったり、泊まったり(回数重ねると、隣に親が居ようが平気になって楽しめるように!慣れって怖いねー)

付き合い初めだから盛った猫のように毎日

いたしてました。

 

そんなある日

大変なことが起きたのだ!

 

ゆきこのお父さんに

「りょうは遊んでばかりだから、もう実家に帰りなさい!」と告げられたのだ。

ゆきこともまだちゃんとはなしてないのに

和解してから帰省したいと思っていたから。

 

でも、その願いは脆くも崩れた。

 

あたしは地元に強制送還されることになったのだ。

まずは幹也に相談しなきゃ!

 

「あのね、あたし、強制送還されることになっちゃった」

 

「えっ?帰っちゃうの?やだよ俺、りょうさんと別れたくない!」

 

「でも、あたし住むところないし、一旦帰るよ!」

「一旦って?」

「とりあえず遠距離恋愛しよう!」

 

「えっ?遠距離?俺したことないんだけど」

 

「あたしも初めてだよ!でも連絡取れるから大丈夫!」

 

「りょうさん他の男に目移りしない?俺心配だよ、りょうさん可愛いから」

 

「ないない!幹也くんのこと大好きだから」

 

「本当?毎日連絡ちゃんとしてくれる?」

 

「もちろん!するから!」

 

「良かったー約束だからね!」

 

そしてあたしはある決意をしたことを幹也に話した。

「あたしさ、向こうに帰って、頑張って働いてお金貯める。幹也と一緒に住むためのお金貯めてからまた、戻ってくるから!絶対!約束する。お金貯まったら同棲しよっ!」

 

そう、あたしは出稼ぎがてら実家に戻って

頑張って働いて、お金を貯めてから同棲しよう!と心に決めたのだった!

 

それは固い固い決意だった!

 

帰る頃には、ゆきこともなぜか、自然に話せるようになっていた。

 

そしてあたしは実家に帰った。仕事は

CDショップにすぐ決まった!

 

バカ殿メイクじゃないメイクで

新たな一歩を踏み出したのだ。

 

仕事を終えて、毎日幹也と電話。

お互い今日あったことを話すのが日課になっている。

 

顔を見ないで幹也と話してると

 

声だけだから、どこぞの訛りの強いおっさんと話してるんだろう?という気分にさえなる。

 

とりあえず、100万貯めたら戻ろうと頭の中はそのことでいっぱいなはずだった!

 

今思うと100万って少なくね?って話しだけど

当時は早く幹也の元に行きたかったから。

毎日仕事終わって、街でナンパされても無視!無視!

脇目も振らずにまっすぐ!真面目におうちに帰って幹也と電話していた。

 

そんなある日、あたしはいつものように仕事を終え帰ろうとしたのだが

 

無性にLAWSONのからあげくんが食べたくなってしまいLAWSONに行った。

 

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引用:lmpress Watchhttps://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1403234.html

からあげくんを買って帰ろうとしたら

歌声が聞こえてきた。

歌声の方を見てみるとたくさんの人集りがある

なんだろ?と思い、人集りの中を覗いてみると

そこには、ギター片手に歌ってる

赤ジャンパーを着て黒いグラサンをした1人のイケメンがいた!

そのイケメンを見た瞬間!あたしに電気が走った!

 

出たあたしの悪い癖!

 

一目惚れ!

 

 

あたしは一目惚れしやすく、一目惚れをすると電気が走るのだ!

めちゃくちゃ顔も全てタイプで、もう赤ジャンの彼に釘づけになってしまっていた。

どうしても話したい!

 

帰ることも忘れてずーっとその場で歌を聞いていた!かなり人気で彼が話すたび

キャーキャー黄色い悲鳴が!

 

今までのあたしなら自分に自信がないから

諦めて帰っていたけど、今のあたしは無敵!

なんかそう思っている自分がいた。

 

結局、彼が歌い終わるまでいてしまった!

実は幹也から何度も電話が鳴ってるけど

今はそれどころではない!

 

彼が楽器などを片付けてる時にツカツカ寄って行き話しかけた。数人女がいたけど無視笑

 

「ねー名前なんていうんですか?歌うまいですね!」

すると、赤ジャンのイケメンは

少しグラサンをおろして

加藤直樹です!」といった。

 

フルネームかい!と突っ込みそうだったけど

グラサンをおろした時にチラリと見えた

切長でクールな目元にあたしは一瞬で堕ちてしまったのだ。

こうなるともう幹也のことなんてどうでも良くなってしまった。

 

あたしは、すぐに赤ジャンイケメンと

連絡先を交換した。

 

毎日彼はこの場所で歌ってるという。全然知らなかった。

 

もしあたしがLAWSONにからあげくんを買いに行かなければ

 

赤ジャンのイケメン直樹くんに出会うことはなかったのに…

 

これは運命だなと勝手に思った。

 

あたしの気持ちはすっかりと赤ジャンイケメンに行ってしまい。

 

幹也と電話で話してても上の空で

 

幹也が「いくらお金貯まった?早く一緒に住みたいよ」と言われても

 

「うん、まだまだたくさん稼いでからじゃないといけないよー」と適当なことを言っていた。

頭の中は直樹くんでいっぱいなのだ。

 

自分の彼氏の後輩を好きになり、人様の彼氏を取って舎弟関係を壊しておきながら

もう違う男を好きになっている女ってどうなの?って思うけど

 

その時のあたしはそんなこと考えもせず、

とにかく赤ジャンイケメンのことをもっと知りたい!彼と話したい!付き合いたい!そればっかり考えていた。最低〜

 

どうやらあたしには遠距離恋愛は無理だったようだ!

 

でも彼には秘密があった!それは!

 

 

 

その赤ジャンには

 

家がなかったのだ!

 

 

家なき子いや、家なきボーイ

 

家出少年?

 

とにかく家がなくて

 

いろんな女や友達の家を転々としている

 

風来坊なアーティストだったのだ!

 

でもあたしはそんなことは気にならないぐらい

 

赤ジャンイケメンのことを好きになってしまっていた。

 

恋は盲目なんだな、全然気にならなかった。

 

今思うと、やだよね!いろんな人の家を転々としてるわけだし。

 

だけど、顔が抜群に良くて、女にめちゃくちゃモテてるからどうしても自分のものにしたかったという願望があった。

 

過去に、悔しい思いをたくさんしてきた反動なのかもしれない!

 

人気者の男を奪って付き合いたい!

 

今のあたしならそれができる!

 

あたしは仕事が終わると

 

直樹くんが歌っているあの場所へ!一目散に駆けつけるのだった。

 

走り出したら止まらないあたしの恋!

 

★家なき 赤ジャンイケメン17歳との恋に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★竜馬と私と幹也との恋

竜馬と幹也と私に変えたら

〜部屋とワイシャツとわたし〜

みたいな感じになった笑

 

あんな歌みたいに可愛い恋ならいいけどね。

やきもち妬いちゃって可愛いー

って感じじゃないですけどね。

 

とりあえず誰が誰の彼氏とか、誰が誰の彼女とかもうどーでもよくなるぐらい

 

あたしの気持ちは止められなかった。

 

あたしにとって、かなーり遅い青春なのかもしれない!

 

ニケツ最高〜笑そこ!?笑

 

ヘルメットからする甘ーいムスクの香りが最高で、んでもって

幹也くんの背中いい匂いー

 

ってちょっと変態になってたあたしだが

とにかく何か話しても

全て風の音に吹き消されてしまう。

「あのさ……」

「聞こえなーいなーに?なんていったのー?」

 

このシチュエーション最高!まるでドラマの主人公になった気分だ。

公園についた。

 

2人でとりあえずブランコに乗った。定番でしょー

夜中の公園ってちょっと不気味だわ。でも幹也くんと一緒だし…

この辺は暴走族とか多いから

バイクがブンブンうるさくてすごい。

 

とりあえず、ブランコに乗りながら

 

なにか話さないと…

「あのさ、幹也くん!わがまま言ってごめんね」

 

「いや、俺も寄り道したいと思っていたから…」

えっ?それってあたしと同じ気持ち?

…なわけないよね。

顔はメイクで可愛くなれても、自信がついてこない。追いつけない。

やっぱり自分から話しかけるの怖い

 

「バカ殿」「ビッグ」これトラウマ。

 

あたしなんかと話して楽しいのかな?とか考えてしまうし、冷たい言葉が返ってきそうで怖い。でもなんか話さなきゃと口を開いた。

 

「幹也くんは竜馬とはどのぐらいの付き合いなの?」とありきたりな質問をしてみた。

 

「あっ、兄ちゃんの高校の時の友達で、もうかなり長いな、あと俺の命の恩人なんだ」

「えっ?命の恩人?って?」

「うん、ちょっと理由はいいたくないな。でも俺は竜馬くんには頭があがらないし、竜馬くんのためならなんでもする!そんぐらい大好き」

 

わぁー素敵な師弟愛なんだねー

それを聞いてちょっと悲しくなった。

だとしたらあたしが幹也くんのことを好きになったところで、、、この恋は成立しない!

 

2回目の失恋かぁーこれは!!と思ってしまって、あたし、たぶん寂しそうな顔してたんだと思う。

 

「りょうさん、綺麗だよね!俺初めて会ったときからドキドキしてた」

(本当はケロケロ王国の言葉なんだけど、ここからは標準語にします)

 

そう言われて

前に読んだ本で

「モテる女は、容姿を褒められた時、素直にありがとうと言える」と書いてあったのをふと

思い出した。

 

今使わないでいつ使う〜

 

今でショー!

 

 

「あ、ありがとう」

 

言えた!言えたよ!

 

あのアルプスのハイジの名シーン

 

「クララが立った!クララが立った!」ばりに

猛烈に感動しているあたし!

 

今まで、褒められることもそうそうなかったが

たまに褒められても「いやーそんなことないよ」としか言えなかったから。

 

幹也くんがポツリと

「竜馬くんより早く出会ってたら俺が付き合いたかった」

 

「えっ?」

 

それって?それって?

「ん?どういうこと?幹也くんは可愛い彼女いるじゃん!」

「そっかー俺彼女いたんだった!えへっ」

と頭をかきながら、めっちゃ!とびきり!世界一!可愛く笑った顔が仲野太賀にそっくり!だった。(褒めてます)

 

あー可愛い。やばい心臓がドキドキして飛び出ちゃいそう。久々のドキドキ

気づくと2人ともブランコをこぐのをやめていた。

この沈黙が怖い…

そして

 

「どうしよう…俺好きになっちゃったかも…」

 

えっ?あたしも一目惚れ…

 

「ごめん、あたしも好きになっちゃったかもしれない…」

 

これ普通の関係ならカップル成立!めでたし、めでたしなわけだが

なんせ、2人を取り巻く関係性がひじょうに

よろしくない!

しかも幹也くん16歳だよ。まだ笑若いぞーー

 

だけど2人ともどうしていいかわからない。

お互い好き→両思い

だけど→お互い付き合ってる人がいる。

しかも、あたしは、竜馬の彼女!

幹也くんは竜馬がめちゃくちゃ可愛がってる舎弟みたいなもの。

これって

「兄貴の女を取った」ことにならない?

争いにならない?

「困ったね笑」

困り顔も仲野太賀だ。

「うん!困った」多分あたしの困り顔も

波瑠似のギャルヤンキー笑

 

その時、幹也くんの電話が鳴った。あたしの顔を見て「しーっ」って

どうやら沙樹ちゃんから電話みたいだ。

帰りが遅いから心配してかけてきたんだろう。

そりゃそうよね。いくら先輩の彼女でもこんな可愛い子(自分で言うな!)送っていってなかなか帰ってこなかったら心配になるよね。

 

なんか、沙樹ちゃんに悪いな…

 

「あっ、ごめん、うん、うん大丈夫だよ。今から帰るから、うん」

 

なんて優しい顔して話すんだろう幹也くん。幹也くんの顔見てたら涙が出てきた。お酒の力も働いてるせいか、感情的になっているのだ。

 

幹也くんは、電話を切ったあとあたしに向かってこう言った。

「りょうさん!俺明日、竜馬くんと話すわ!」

 

えっ?このタイミング?今沙樹ちゃんと普通に話して切ったこのタイミングで?なんで?あの話をしながら、何がそうさせた?だって竜馬くん喧嘩強いって有名だし…ボコボコにやられない?

 

「えっ、ちょっと待って!それまずくない?幹也くんボコボコにやられちゃわない?」(かなり失礼な言い方)

 

「うん!半殺しにされるかも!でも、大事な人に嘘はつけないし、隠して付き合うとか俺にはできないから、それに自分に嘘はつけない!俺嘘大っ嫌いだから!やられてもいい、それぐらいのことをしようとしてるわけだから」

 

熱い!熱血すぎない?

えっ?半殺し?怖くない?

えーっ、そうじゃなくて、あたし巻き込まれない?あたしに被害が及ばない?

明日の新聞に載るようなことになんない?と言いたいがすべて心の中で飲み込んで

 

「えっ?だけど、幹也くん、沙樹ちゃんは?あんなに沙樹ちゃん幹也くんのこと大好きなのに…」

「うん…沙樹とは結婚するつもりだったけど、いまは違う…」

「だけど、明日ってやばくない?本当大丈夫?」

そういうと、心配そうなあたしにまたヘルメットをポンって被せて

 

「大丈夫!りょうさんは何も心配しないで!話せばきっとわかってくれるはず!俺らの関係なめないで!」

 

えー俺らの関係なめないでといわれても、2人の関係しらんがな。ポッと出の新人みたいなあたしが悪くならない?2人の師弟関係のなかに1ミリもあたし存在してなくない?

 

というと幹也くんはあたしの手を引っ張りバイクのところまで連れて行った。

 

そっか沙樹ちゃん待ってるし早く帰らないといけないもんね。

 

と思ってたらいきなり止まって

あたしの顎をグイッと持ち上げてキスしてきた。

えっ?

 

「好き!」と笑う仲野太賀!いや違う

幹也くん。

 

えっ?びっくりしてるあたしを、お構いなしに幹也くんは「さぁ乗って」と原チャリの後ろに乗せた。

 

そして、あたしの手をじぶんの腰に回して「帰るよ!」と…そして自分の携帯をあたしに渡し

「連絡先入れておいて!」

 

なんだこの流れは?やっぱり読めない!幹也くん読めなすぎ!

 

幹也くんのヘルメットはいつも甘〜いムスクの香りがする。そしてジャンパーもムスクの香り。あたしはこのムスクの香りが大好き。この香りを嗅いでると媚薬なの?か

善悪がわからなくなっていく気がした。

 

「竜馬が酔っ払って寝ちゃったから悪いんだからね」

「竜馬が寝なかったらこうはなってないかもしれなかったのに」

 

「すべて悪いのは竜馬だ!」

 

「沙樹ちゃんが竜馬の心をちゃんと掴んでないのが悪い!」

 

まぁお酒に酔っぱらってるせいもあるけど…

 

ちなみにキスはマスカットの味でした。ガム食ってたなきっと!笑

 

家に帰るとゆきこは出かけてまだ返ってきてなかった。

千田くんの事以来、あたしとゆきこは一切口を聞いていない。

いつも呑気なテンパのお母さんも

空気を読んでか、一切そこのことには触れてこない。

本当は竜馬と幹也くんと私(部屋とワイシャツとわたし)のこと相談したかったけど、2人が話すのはまだ先になりそうだ。

 

次の日、あたしは起きて仕事に行く用意をしていた。いつも見る太陽も、今日は重く感じる。空気もすべて重く感じる。

とにかくあたしにとってはすべてがドンヨリ重く感じたのだ。

 

今日があたしの命日にならなきゃいいな…

 

いつものようにクレープを焼いてると

今日に限ってゆうまが来なかった。

珍しいこともあるもんだな。

 

仕事が終わり電話を見たら

不在着信が5件あった。すべて竜馬から

すぐに電話をした。

「今仕事終わったーごめんごめん」

 

「昨日大丈夫だった?ごめんな」

 

「うん大丈夫だよ」

 

「幹也に送ってもらったんだろ、あいつに変なことされてない?」

 

ギクッときたが

「なわけないじゃん!」

 

「なーんだそっか、俺あいつならお前になにしても許せると思ってたのに」

 

「えっ?なにしても?なにいってんの?そんなことするわけないじゃん」

 

「だよな!あいつがそんなことするわけないから!もししたらぶち殺す!ははは」

 

えっ?やばい!ぶち殺すって?

 

「あっ、今日くるでしょ、待ってるから、幹也がさ、なんか俺に話あるみたいでさ、俺話すから部屋に来てまってて!」

 

えっ?やっぱり今日話す気なんだね。ほんと大丈夫なのか心配になってきちゃった。

 

でもあたしも逃げるわけにはいかないのだ。

竜馬と電話を切ったすぐあとに幹也くんから電話がきた。

「はい、もしもし」

 

「俺。昨日キスしてごめんね、急にしたくなったから」

 

「ううん大丈夫、(いや突然すぎるがな)それよりさっき竜馬から電話が来て…話してくるの?」

 

「うん、きちんと話す!筋さえ通せばわかってくれると思う。俺、沙樹に言って別れてきたし」

 

えーっ!

 

「えっ?早くない?沙樹ちゃん別れてくれたの?」

 

「いや、納得してないし別れたくないって泣かれた。」

 

鬼畜でしょ、それ

 

「なんて言ったの?」

 

「そのまんま言った!」

 

えっ?そのまんま?

少しはオブラートに包もうよー

 

「えっ?そのまんまって」

 

「りょうさんのこと好きになっちゃったから別れてって!」

 

どストレートすぎるよ〜

 

「えっ?そんなにはっきりと?」

 

「りょうさん!優しいのって罪なのわかる?優しくすると沙樹が俺のこと嫌いになれなくなっちゃうでしょ?そっちのほうが残酷だと思うのよ俺は!」

 

「でも、沙樹ちゃん別れたくないって言ってるんでしょ、可哀想じゃない?」

 

「どうして?気持ちないのに付き合ってるほうが可哀想じゃん!結婚もできないんだよ!それに俺が沙樹と付き合ってて、りょうさんやじゃないの?」

「それは…いやだけど、、、」

 

展開早すぎない?何その性格!びっくりなんだけど、血も涙もない男じゃん?長年付き合ってた彼女をアッサリと振るなんて…切り替え早すぎない?あたしも突然バッサリ捨てられる?

 

「だったら問題なくない?今日きちんと話して俺、堂々と胸張ってりょうさんと付き合いたい!」

 

「でも、哲也くんとか怒るんじゃないの?」

 

「昨日、兄貴に話したら、お前何考えてんの?って言われたし、ぶんなぐられた笑」

 

「ぶん殴られたって、、、大丈夫?」

 

「うん、平気、平気!りょうさんと付き合えるならこんぐらい平気!」

 

そこまであたしのことを思ってくれてるのマジで嬉しかったしでつい

 

「じゃあ、あたしも一緒に行く」

 

「一緒はダメ!俺話し聞かれたくないし、やられてるところ見られたくないし」

 

「でも、心配だもん」

 

「わかった!じゃーきちんと話し終わってから呼ぶからどこかで待ってて!」

 

「わかった!」

 

電話を切ったあと、あたしは竜馬の家の近くで待機することに。

 

待っている間、時計ばかり見てしまう。

 

今のあたしは、幹也くんことよりも

 

今日ニュースにならないよね?あたし巻き込まれないよね?ニュース速報にならないよね?

って自分の心配ばかりしてる

最低〜笑

 

だって、あたしは竜馬の彼女だし、その竜馬が一番可愛がっているのが幹也くん。

誰が見ても、ひじょうにこの関係はよろしくないわけで…

 

さっきは「一緒に行く」なんて言ったけど

今は自分の身が心配でたまらないのだ。

〜女心と秋の空〜byりょう

 

★竜真と私と幹也との恋round2に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜馬 20歳との恋波乱の幕開け

今日から俺は!」ばりに新しい自分になろうとしていた矢先に、大失恋!

いとこと彼氏を両方失うことを経験したあたし。

 

あーこういうのドラマによくあるあるパターン!と思っている人もいるとは思うが

これは全て実話で成り立っています。

 

とりあえず、竜馬に連絡しなきゃ、慰めてもらおう!竜馬は、ゆきこに紹介してもらった男友達の1人。うーんそうだな。

千田君の訛り度が75だとしたら、竜馬は85ぐらいかな。

ちなみにゆうまくんの訛り度は

90ね。なのでかなり訛っている。

しかも竜馬もかなりのケロケロ王国のカエルのよう笑

 

だけど、顔はイケメン!勝地涼に似ていて

 

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引用:勝地涼 FOSTER(https://www.web-foster.com/artists/katsuji-ryo/)

まさにドラマ『SUMMER NUDE』の

矢井野君みたいな感じ!陽気な楽天家、そのもの。

車も持っていて、仕事は車の整備士さん。

千田くんはニッカポッカだったけど

竜馬は整備士さん。

 

結構、職人が多いんだよね。ゆきこの男友達。

だって、ゆきこは定時制の工業高校を中退してるから電子系、電気系、機械系、建築系などの職業に就いている男子が多い。

ちなみに女子が少数なのでかなりモテてた。それでなくてもゆきこは新木優子に似た美人だからね。ハンパないモテ方をしてたらしい。

 

前置きはこのぐらいにしよう。でも

竜馬に連絡するのも、会うのも紹介してもらった時以来なんだよね。

 

そもそも、あたしのこと覚えてるかすら疑問なわけだけど。

まぁ、たまに「元気ー?今度飯でも食いに行ってけろ」みたいな連絡は来ていたから。

社交辞令みたいなやりとりね笑

 

だけど、この社交辞令がマジ誘いに成り上がる時が来たわけだから。まぁ、連絡してみるしかないっしょ!

 

2コールで竜馬は電話に出た!

 

はやっ!はやすぎん?もしかしてあたしだって思ったから嬉しくて電話早く取った?

んなわけないか笑な〜んて思いながら

 

「竜馬!あたし!りょうだよ!」

竜馬「あっ、連絡くれたんだねーありがとな。すんげ嬉しかった」

「あのね、今日暇?」

竜馬「あっ、……うん!暇!暇!もちのろん!暇してたさー」

 

あれ?今、少し間があったよね?その間はなに?あー竜馬もしやドタキャン野郎ですか?

 

先に約束があっても、人によって平気でドタキャンして、自分が行きたい方、楽しめる方を優先してしまうタイプの人間なのか?

もしそうなら、仮に竜馬が彼氏になった場合

あたしもそういう扱いをうける可能性があるってことだよね?

 

結構、ここ重要で、付き合う前の行動はちゃんと把握しておくべきだとあたしは思う。自分が付き合った時も同じことをされるかも?ってことを肝に銘じてから、お付き合いした方がいいつてことだとあたしは常々思っている。

 

なんて考えてしまったあたしだが、、、

 

「今日の夜ご飯一緒に行かない?」

竜馬「行くっけや!せば、何時に待ち合わせすっぺ?」

 

ぺ??おまえはペ・ヨンジュンか!いや

 

カトチャンぺ!かと突っ込み入れたくなったけど笑

この地域、方言ありすぎてようわからんわぁーと思いながら

 

「あ、うん、仕事が19時に終わるから19時30分とかどうかな?」

竜馬「せば19時30分に……」

 

とりあえず、竜馬との初デートが決まったわけだが、ちょっと心配事がある。

それは、

また会ったときに絶対に、顔は勝地涼に似てイケメンなのになんで、どこぞのおっさんみたいに訛ってるんだろう?って心で思いながら

 

顔をマジマジ見てしまうこと。

これするとみんな「こいつ!俺のこと好きなんだろうな」と勘違いするっぽい。のだけど笑

 

いやいや、心の中ではまったく真逆のこと思ってますよー。

なんて考えながら

あたしはクレープをひたすら焼いていた。

 

クレープって働いてから学んだんだけど

生クリーム入れる時『7』って書いてたんだよね。ここの店舗だけなのかな?他のクレープ店で働いたことないからあれだけど、、、

 

ソフトクリームもコーンに入れるときもかなりコツがあって、クルクルクルってやって

クルクルクルがキレイじゃなきゃいけないのは前提だけど!

最後にあの跳ねさせるところがポイント!なんだよね。あのう○ちの先っぽみたいなところね笑

 

あれが上手くできるか、できないかで

見栄えがかなり変わるらしいので、今度、飲食店でセルフでソフトクリーム盛れるところあったらみんな試してみることをおすすめする。

 

仕事を終えて竜馬が迎えにきた。車は某人気車。あたしを見つけたのか

ラクションが鳴った。ヤンキーホーンなんて恥ずかしい笑と思いながら、なんかこういうのいい〜憧れていたシチュエーションだ!って

どこかパリピなあたしがいる。

 

窓がウィーンって開いて

 

「やぁ!」と手を上げる竜馬。

グラサン姿の竜馬がめちゃくそかっこいい!

えっ?勝地涼にそっくりじゃん!ドキドキするぅーめっちゃドキドキするぅーこれ、今日お持ち帰りされてもいいかもーーと思った瞬間!

 

「どこさ食べに行くべ?」

 

ガーーーーーーーーーーーーーーン

 

『どこさ食べに行くべ?』

何でそこで訛ってしまうの?そこで訛らないでほしかった!

あ〜お願いだから数秒前のあたしのドキドキとトキメキ返して!くれーっと叫びたかったよね。

 

あんた!カールおじさんなのか?なに?その言葉。本当に勘弁して!

そんな言葉、イケメンの口から発する言葉じゃないだろうが!!と思いながら

 

あたしは

 

せかちゅうの名シーン

森山未來の『助けてくださーい!助けてくださーい!』ばりに

『訛らないでくださーい!お願いだから訛らないでくださーい!』と

心の中で叫び続けていたのだった。

 

冗談はさておき、男の人と車の中で話すのなんてどんぐらいぶり?高校の時にナンパされに行って車に乗って2人きりになる時以来かな?

ここでまた悲しい過去が思いだされる。

 

高校のときは、可愛くてモテるりおと2人でナンパスポットに行くと決まって

りおがモテる笑でも、りおはどちらかというとぽっちゃりタイプなので、中にはスレンダー体型が好きな男はあたしを選んでくれる。そういうやつは、顔よりスタイルだという事がわかる。

ナンパって相手もそうだけど、2人ともイケてるってなかなかないのよね。

でも、あたしも自分でいうのもなんだけど、そこまでブスではないと思う。

あっ、でもバカ殿メイクのまんまだからダメかと自虐笑

 

でも、男たちが言ってた「バカ殿メイク」って

どんなん?って考えてみたけど眉毛が太くて顔が真っ白ってことかな?

眉毛が細かったらエレキテル連合のあけみちゃんにもなる笑ようは色が白いってことだ!

 

近所のおばぁちゃんに言われた

「りょうちゃんは色白で美人ね〜」という言葉を真に受けていた自分が情けなくなっちゃうな。色白は七難隠すとはいうけど七難どころか

このメイクで少なくても7人は離れていったと思う笑

で、

漫才でいうボケとツッコミみたいな役割が分かれてて、大抵、イケテル方が可愛い子をもらって行っちゃうのよね。そんで残されたブス同士がくっつくというパターン笑あるあるぅーー

そして残されたもの同士はお互いタイプってことはまずない笑

 

でも、引き立て役ってお互いわかってるから案外、気が合ったりしてそこに変な友情が芽生えることもある笑

男女の友情成立!!

あっ!話が脱線してしまった!

 

男の人と、しかもイケメンと2人で車の中にいるってだけでドキドキする。

あっ、喋ると減点が増えるけど。

とにかく、一緒に食事をした。竜馬とは意外と話も合うのでその場で付き合うことにした。なんて告白されたのかは覚えてないけど。

 

告られたことだけは覚えている。

多分、ケロケロ王国語で言われたはずだ。

そこの部分だけ覚えていない。

ケロケロ王国の言葉はあたしの中で瞬時に忘れるようになってるんだろう。おそらく。

 

だけど、竜馬はなかなか、手を出して来なかったから、したとしてもキス止まりだった気がする。

だって!あたしの処女を奪ったのは

竜馬ではないからね!

 

あー多分、これドラマだと、勢いがなくて

間延びしてるドラマでつまらん!って離脱しちゃうパターンの展開だよねー。

よくあるのよね。あたしがハマっているドラマを友達にすすめたら

 

「あーそれ2話までは見てたんだけど、のらりくらりしてて面白くないから離脱しちゃった!」って言われるやつ!

「それが!今凄い面白くなってきたのよー!」ってやつね!

どっちがいいんだろうねードラマでも

 

1話、2話は面白くて段々失速していくのと

途中から面白くなっていくやつ!

 

まぁ、最初から面白いのにこしたことはないけれど、全くの素人が書いているわけだからそこは大目にみてほしいな。でもね!

 

たしかに!「何がモテ期だよ!何が肉食女子だよ!笑わせんな!ただの恋愛をダラダラ語ってるだけじゃねーかよ!って思ってる人多いと思う。

だけど、人間ってある事がきっかけで自分の奥底に潜んでいる何かが目覚めてしまうことがあるんだよね。

この時のりょうちゃんは、多分まだ自分の本能に気づいてないからだと思う。まだ眠っているんだと思う。

とりあえず波瀾万丈の人生を送ってきてるので

もっと、ぶっ飛んだ話から書くこともできるけど、自分でも時系列知りたいから

自分史みたく読み直したいし、順番通りに書いている。

 

中学校の時の話もあるんだけど……それはバカ殿メイクをする前の話だから

番外編で箸休めとして書こうかなと考えています。

あーまた脱線しちゃった。

 

さっき言った

だって!あたしの処女を奪ったのは

竜馬ではないからね!

ここ結構重要ポイント!!

 

しばらく竜馬と付き合っていたそんなある日のこと

あたしと竜馬と竜馬の友達の哲也くん、哲也の弟の幹也くん。哲也の彼女の佑梨ちゃん、幹也の彼女の沙樹ちゃんと

6人で哲也くんの家で飲んでたんだけど

 

まぁ、竜馬の彼女お披露目会みたいなやつ!

哲也くんは、竜馬の大親友で、哲也くんの彼女は佑梨ちゃん、佑梨ちゃんの妹の沙樹ちゃんの彼氏は幹也くんって感じで(ややこしい)

それはそれは人も羨む仲良しカップル!

しかも佑梨ちゃんも沙樹ちゃんも美人ときたもんだ!

 

哲也くんも高良健吾に似てイケメンだし、弟の幹也くんも、仲野太賀に似てまぁかっこいい!

でも、彼女いる人には、あたし1ミリも興味なかったから、カッコいいなとしか思っていなかったんだけど。

 

竜馬がその日飲みすぎて酔っ払ってしまって

あたしをお家に送っていけないって言い出しちゃってね。幸い、幹也くんがお酒飲めない人で飲んでなかったから、幹也くんの原チャリで送ってもらうことになった。

 

人生初の!ニケツってやつ!

「りょうさん、俺送っていくっけや」

 

あーーーまた訛ってるーって思ってたけど

イケメンだし笑

「はい!ヘルメット!大事な竜馬くんの彼女にもしものことがあったら俺殺されちゃうから」とポンッとあたしの頭にヘルメットを被せてくれた。

その時、ヘルメットから甘〜いムスクの香水の香りがした。

 

ヘルメットをつけて後ろに乗ったら

「捕まっててね!」って言われたので

ドラマにありがちな腰に手を回して背中にギュッとしがみついた。

 

人生初のニケツは、爽快で「このまま時が止まればいいのに!なんならまだ帰りたくない!」

って思ってしまった!

そしてしがみついている幹也くんのジャンパーから甘ーいムスクの香水の香りがずーっとしていて…

 

あっという間に家に着いてしまった。

でも降りたくないからそのまんま乗って行ったら

「着いたよ!」

 

そう言われたけど……

 

「ねーまだ帰りたくない」

 

心の声が咄嗟に出てしまっていたのだ。

 

「えっ?なんて言ったの?いま?」

 

「あっ。なんでもないよ!」

 

「まだ帰りたくないって?」

 

聞こえてんじゃん!と思いながら

 

「公園行こうよ!」

 

「俺も公園行きたいって思ってた!」

 

 

これってドラマにありがちなアレよね!

こんなことが現実に起こるなんて〜って浮かれていたけど、でもここで考えなくちゃいけないことがある。

幹也くんは哲也くんの彼女の妹の沙樹ちゃんの彼氏ってこと忘れてない?

そして!あたしは幹也くんの先輩の竜馬の彼女!竜馬は幹也くんのことめっちゃ可愛がってる。

この関係性って普通に考えてやばくない?

これへたしたら、恋愛関係のもつれによりあたしが刺されるとかないかな?って

 

一気に現実に引き戻された瞬間だったけど…

このまんま帰ることなんてあたしには出来るはずもなく。

2人で公園に行くことになったのだ。真夜中の公園〜ふぅーーーー!

 

★竜馬と私と幹也との恋に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千田正樹 23歳との恋編

ゆきこに紹介してもらったのは

千田正樹23歳 職業 鳶職

ニッカポッカが似合う職人

お父さんの会社で働いてる

将来の社長候補の優良物件!

あたしより5歳年上。

 

ぶっちゃけ高卒したてのあたしは

社会人=おじさん

という謎の見解を持っていた。

 

でも千田くんは顔もイケメンだし、大人の色気もたっぷりだしいっか!

相変わらず訛りが凄いけど。

でも背が小さいので、あたしと並ぶと

同じぐらいだったので

そこだけ引っかかるけど、まっいっか!ってな感じだった。

 

ちなみにこの時18歳のあたしは、まだ処女だったのでこの人にならあげてもいいかなぁーって思っていた。

 

千田くんと連絡先を交換したり、連絡したりしたら必ず、ゆきこに報告していたのだが

途中で、そこまでいちいち報告するのもなんだなと思い報告をしないことにした。

 

そこからなのか、ゆきことあたしの関係が

歪みはじめた。

ゆきこ「今日の夜さ、かおりが3人でご飯食べっけいってるんだけんども」

あたしは「ごめん、千田くんと約束してるから」

千田くんは車もあるし、あたしの仕事が終わる頃に必ず迎えにきてくれていた。

 

まぁ、特に「付き合って」とかの言葉もなかったけど、キスぐらいはしていたし…

彼女か?っていわれたら、彼女なのか??っていう曖昧な関係ではあるよね。

 

いつものように

 

千田くんに会ってるときの帰り際に

 

千田くんが、ミッキーマウスの「M」のキーホルダーを

 

あたしの方に差し出して

 

「これくれるか?くれるか?」と言い始めた!

 

えっ??なに?くれる??

なんで自分のキーホルダーをあたしに

くれるか?って聞くの?

 

あたしは意味がわからなくて…困っていたんだけど

それでも千田くんは

「これくれるか?くれるか?」とあたしに聞いてくる

 

 

なんで、自分のものをくれるかっていってんだろ、この人何言ってんの?と思いながら

 

ふと、テレビドラマでやっていた

「そんな男くれてやるよ!」という

台詞が頭の中に浮かんだ!

 

あっ!!そっか!

「くれてやる」は「あげるか?」っていう意味なんだっ!

 

早く言ってよーおいおい訛りすぎだよと

思いながら

「うん!ほしい!」って言ったら

千田くんもやっと伝わったーみたいな感じで喜んでた。

 

本当にこういう事が多々あるので、正直一苦労。

千田くんは、自分の名前のイニシャルのキーホルダーをあたしにプレゼントしてくれた。

 

千田くんからもらったミッキーマウス

キーホルダーをバッグにつけていたら

 

ゆきこが

「あれ?Mって千田正樹のM?もらったの?」って

だから「うん!プレゼントもらったの!」

って答えた。

そしたら羨ましそうに

「ふーん、よかったね!せば付き合ってるの?千田くんと」

 

「いやぁーどうなんだろね?」と返事したけど。

 

なんか納得いかない感じだった。

 

あたしがクレープ屋で働き始めてから

ゆきこの友達のゆうまくんが

毎日のように買いにきてくれるようになった。

なんでも、地元では可愛いで有名な

「みきちん」という女の子に

あたしがそっくりだというのだ。

 

ゆうまくんは、メイク改造されたあたししか知らないので、バカ殿みたいなメイクだった

あたしのことは知らない笑

 

なんか整形してるのを隠している罪悪感みたいなものを感じる。

ゆきこにも「みきちん」に似てると言われたので、一度会わせてほしいとお願いしたら

 

確かに似ていた!なんか自分を見ている気分でドッペルガー現象かよ!って

突っ込みたくなったけど。

みきちんの方があたしより背が小さくて

ギャルヤンキーっぽいかなーって感じ。

 

波瑠をギャルヤンキーにした感じで

 

f:id:hiroyumekanae:20230828034802j:image

引用:pinteresthttps://www.pinterest.jp/pin/863846772245515107/

少しヤンチャっぽい

 

みきちんはあたしに会うなり

「ほんと!りょうちん見てるとあたし見てるみたーい!双子でも通じるね!」って

言ってくれたけど、本心なのかは謎。

 

で、あたしも更に心機一転して

 

新しい自分になるために

 

みきちんと同じ様に髪の毛をブリーチして

 

ギャルヤンキー波瑠っぽくしてみた笑

 

そしたら、みきちんそっくりになった。

 

 

千葉雄大似のゆうまくんは

チョコバナナクリームクレープが大好きで!

というより

あたしに会いに来てくれてる感じで

 

来るたびに

「りょうちゃーん!デートしてけろ。おれとデートしてけれや!」とデートに誘ってきてた。

 

おまえはカエルか!と言いたくなるぐらい

 

ケロケロ言っている。

 

あたしはカエルの国に迷い込んでいるのか?状態。

だけど、

こんなに求愛される、人に求められることなんて初めてだったから居心地がいいし

毎日が本当に楽しかった。

 

ゆきこもゆきこで仕事をしていたので

あたしとゆきこは同じ家に住みながらも

すれ違いが多く、顔を合わせないどころか

口も聞くことすらなくなった。

 

そんなある日、いつものように

千田くんと会う約束をしたときに急に

 

「今日は仕事が遅くなるので会えない」という連絡がきた。

 

虫の知らせなのかな?

なぜか、千田くんからもらったキーホルダーが

壊れた。

 

なんか嫌な予感がした。

 

あたしはとりあえず、毎日家にいる時間が増えていた。

一方、ゆきこは毎日帰りが遅くなって

誰かに送ってきてもらってるようだった。

 

まさかね!

 

ふと、もしかして、千田くん、、、

と思ったけど、いとこの彼氏(好きな人)を取るわけがないよね。そんなことありえない。

 

あたしはそれから、毎日のように千田くんに連絡をし

「今日会える?」と聞いたが

 

千田くんの答えはいつも

「ごめん、最近仕事が忙しくて…」と

 

毎日断られ続けていた。

 

いつものように、ゆうまの誘いを断り

 

仕事を終えて帰ろうとしたある日

 

千田くんの友達のふみから連絡が来た。

「ちょい話がある」

 

嫌な予感がいっぱいして

心臓がドキドキして吐きそうになった。

 

ゆきこもいなかったので、ふみに迎えに来てもらい車の中で話をした。

ふみ「あのさ、絶対!俺から聞いたっていうなよ!」(前のことなので方言が思い出せないので標準語のときもあるのはお許しを)

 

「うん。言わない、なに?」

 

ふみ「あのさ、正樹とゆきこ付き合ってるぞ」

 

" 正樹とゆきこ付き合ってるぞ "

 

えっ??

 

目の前が真っ暗になり

 

でも、やっぱりか!という気持ちと

「信じられないまさかそんなこと」という気持ちでいっぱい

「なんでわかった?」

 

「…おまえ絶対俺から聞いたっていうなよ!」

 

わかった!ふみ!そこまで念を押さなくても

あたしは言わないよ!

さりげなーくふみから聞いたことがわからないようには聞くがな!と思いながら

 

「大丈夫だって、言わないから教えて!」と言った。

 

するとふみから

 

「ゆきこから正樹に迫ったらしいぞ」

 

「はっ?ゆきこから?なんで?」

 

あろうことかゆきこから?千田くんに迫った〜?どういうことだ?

 

「俺も詳しく聞いてないからわからんけどな」

たぶん、ドラマかなんかでは

ふみに相談にのってもらってるうちに

どちらかに恋愛感情が芽生え、、、ってパターンだと思うけど、そもそも

 

ふみにはかおりという元レディースの

彼女がいるし、悪いけど

ふみはあたしのタイプではないので

そのパターンは残念ながら成立しない笑

 

「マジかぁー、いやどおりで断られるのが多いと思ったのよね」

 

意外にあたしは冷静だった。

 

ふみはとりあえず、最後まで

 

「俺から聞いたって絶対言うなよ!」と

 

柳沢慎吾の「あばよ!」ばりにあたしに

しつこく言ってたけど。

 

ふみには悪いが、ゆきこには本当のことを

教えてもらえるまでギチギチに

つめようと思っていた。安心しろ!

ふみの名前は出さないからね!

 

家に帰り、化粧を落としてお風呂に入り

パックをしながらいろいろ考えていた。

 

ゆきこがあたしを裏切ったことが実は凄くショックだった。

 

あたしの携帯には

 

ゆきこに紹介してもらった男友達が

 

千田くん、ふみ、ゆうまの他にもう1人いる。

 

竜馬だ!

竜馬はめちゃくちゃ優しいタイプ

もしなんかあったら

竜馬に連絡して慰めてもらおう!

男なんて星の数ほどいるんだし!と

 

強気だった!このメイクテクさえあればあたしは……

 

しばらくしてゆきこが誰かに送ってもらい帰ってきた。

本当は、ふみに教えてもらうまえに気づいていたんだけどね。

このエンジン音とクラクションの音で

 

千田くんだって!

 

でもどこかで信じたくない自分がいたし

だって、それを信じてしまったら

あたしはいとこと彼氏

両方失ってしまうことになるのだ。

 

ゆきこが自分の部屋に入り、お風呂に入る音がした。いつゆきこの部屋に行こうかとりあえず、タバコを吸って考えよう。

 

そうこうしてるうちに、ゆきこがお風呂からあがりドライヤーの音。

いまだ!いや、ドライヤーの音に自分の声がかき消されるんじゃ?

 

その前に、髪の毛乾かしてる時に入られたら迷惑だよな。

こんな時にでも気を遣ってしまう優しいりょうちゃん笑(自分で言うな!)

 

でもドライヤーの音が止んだら入ろう

多分、パックするはずだから

 

ドライヤーの音が止まったので

ゆきこの部屋をノックした。

「ゆきこ、ちょっといいかな?」

ドアを開けた

 

パック中のゆきこ

なんかへんてこの歌舞伎役者パックを

していたので思わず吹き出してしまった。

笑ってる場合ではないのだけどね。

 

気を取り直し

「あのさ、ゆきこ、千田くんと付き合ってる?」

あたしはまどろっこしい聞き方が本当に嫌いなのでストレートに聞いた!

 

ゆきこは、パックを外し化粧水をバシャバシャかけながら

「なんで?そんなこときくん?」

 

「いやさ、さっきゆきこが帰ってきたとき、千田くんのエンジン音とクラクションが鳴ったから」

ゆきこは無言のまんま、今度は乳液をつけている

 

続けてあたしは

「あたしさ、まだ千田くんと音信不通のまんまでさ、はっきり別れてないんだわ!」

 

ゆきこは、美容液を塗りながらこう答えてきた。

「だったらなに?」

 

えっ?全然悪いと思ってない感じなにこいつ!と思いながら

 

「あたしまだ千田くんとハッキリ別れてないんだよね!なのになんで?」

それを聞いたゆきこも負けじと

 

「別れてないから何?、千田くんは、昔からあたしの友達で仲良かったの。千田くん、あたしには一度も好きとかそういう素振り見せなかったのになんでりょうちゃんと付き合うの?」

 

「はーっ?自分があたしに紹介してくれたんでしょーが!だったら違う男紹介しなよ!」

 

「悔しかったんだよ!なんであたしじゃなくてりょうちゃんなの?って……」

 

「だったら、前から告れば良かったじゃん!」

 

と言ったら

 

ゆきこが信じられない言葉を言った!

 

「相手から言わせないと自分から言うのは嫌だったから…」

その言葉を聞いた瞬間、あたしの中の何かが弾けたよね。

 

「はーっ?何言ってんの?で、結局自分から迫ってアホじゃん!」

 

あっ!しまった!と思った時すでに遅し

やべ!ふみから聞いたことバレちゃうなこれ。

 

ゆきこはすぐに

 

「ふみから聞いたんだね!あいつ、とっちめてやる!」

 

「いやいやいや、ふみからは聞いてないよ!誘導尋問したのはあたしだから、ふみは攻めないで!」

 

2人とも大きな声で叫んでたので

ゆきこのお母さんが

「あんたたち何大きな声で喧嘩してるの!やめなさい!お父さんも寝てるんだから」

 

ゆきこのお母さんが参戦してきたので

とりあえず話し合いは終了。

お互い今日は寝ることにした。

 

次の日のお昼、千田くんから連絡がきた。

 

「連絡しなくてごめん。別れよう」の文字。

社員食堂で泣きそうになりながら

すぐに竜馬に連絡!

 

「そんな男、こっちから願い下げだぁーゆきこにくれてやるー!」

あっ!!!この台詞!

 

千田くん!こう言う時に使うもんなんだよ!

間違っても、ミッキーマウスのキーホルダー

をあげるときに言っちゃダメなんだからな!

 

こうしてあたしと千田正樹との恋は

早々と幕を閉じたのだった。

 

まぁ、始まりはこんな軽い感じでしょ!

 

もっともっとハードになっていくので!

 

★竜馬 20歳との恋 波乱の幕開けに続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りょうちゃんモテ期への幕開け!

あたしのいとこの、ゆきこは、訛りがある街に住んでる。

いつも電話でゆきこと話すと

訛りが凄いなぁーと思っていた。

 

顔は美人なのになーって

 

例えるなら

 

新木優子がめっちゃ訛ってる感じ!笑

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引用:クランクイン!(https://m.crank-in.net/gallery/news/75229

 

ゆきこが誘ってくれたことで

 

あたしはゆきこの家にお世話になることになったのだが…

 

これがモテ期への幕開けだった。

 

あたしはモテない自分を捨てたくて

ゆきこの住む街に行くことを決めた。

正直、行ってから思ったのだが

自分がこんなにも世間に需要がある女だと思い知らされた瞬間でもあった!

 

いとこの最寄駅に着くと

ゆきこが迎えに来てくれていた。

「りょうちゃん!久々だね、元気だったかい?」

 

久しぶりに会うゆきこは

 

めちゃくちゃ派手で

 

美人で新木優子にそっくりだった!


「うん!久々だねー今日からよろしくね!」


とりあえずタクシーに乗り

 

ゆきこの家に向かった。

 

ゆきこの父親は、黒縁メガネ

自衛隊勤務で超まじーめ。冗談も通じないような堅物オヤジ。

 

母親はと言うと、これまたサザエさんのような天然パーマでいつも笑顔で呑気なタイプ。

父親とはお見合い結婚をしたという

真面目なオバさん。

(のちにギャンブルに狂ってしまうのだが)

 

そんな両親の中で育ったゆきこは

優等生で、いとこの中では

一番勉強ができたのだ。

 

あたしにはいとこが全部で5人いる。

 

ゆきこ、そしてあたしにそっくりと言われている、てるみ

こうじ、けいこ。

その中でも、てるみは、あたしと同じ歳で

 

いつもてるみと一緒にゆきこの悪口を言ってた気がする。

それは、親戚のおじさんが、いつも

あたしとてるみを褒めることなく

ゆきこのことばかり褒めてたせいでもある。

 

ほらあれだ

あたしが前回のブログでも

 

言っていた

 

「ゆきこは早く結婚できそうだね」だ!

話を戻すが、、、

ゆきこの部屋は

 

かっこよく黒白で統一されていた。

 

まずはあたしは、仕事を決めなくてはならない!

 

ゆきこの父の堅物自衛隊おやじに

 

口がすっぱくなるほど

 

「まずは仕事を探しなさい!」と言われていたからだ。

まぁ、いとこでも、赤の他人が

 

住み着くわけだから

 

当たり前と言っちゃ当たり前なんだが。

 

ゆきこは大型スーパーに働いていて、人誑しで、有名だったので

 

そのゆきこのコネで、あたしもその大型スーパーの中の

クレープ店を紹介してもらえることになった。

 

そして、

 

明日、すぐにあたしが面接できるように

 

すべて手筈が整っていた。

 

さすが!ゆきこだ!

 

クレープなんて焼けるのだろうか?料理も満足にしたことのないあたしが、、、

少しの不安はあったが

 

バイトを一度もしたことがないあたしには、働くことに期待しかなかった!

 

自分が稼いだお金で、母親に洋服を買ってあげよう!仕送りしてあげよう!

 

自分の稼いだお金で何かをする!

 


考えただけでテンションが上がった。

 

(でもその初給料は

洋服やメイク道具に消える運命だったのだが)


クレープ店に面接に行く前の日は

 

遠足前の子供のように楽しみで、楽しみで

 

なかなか寝付けなかった。

 


朝になり、化粧をしていたら

ゆきこが、あたしに化粧を教えてくれた。

 

あたしの今までのメイクは

アイシャドウは単色のみで

特に二重の幅に締め色を使うこともなかったのだが

「もっと目元を強調したメイクの方が

りょうちゃんは似合うよ!」って言ってくれて

 

あたしのメイク改造計画が始まった!

 

まずは、アイホールにパールベージュのアイシャドウ。

窪みのところまでベージュより少し濃いめのカラー

そして二重幅には、締め色の濃いブラウン

あたしはペンシルしか使ったことなかったのだが

 

リキッドライナーの使い方も教えてもらった!

 


全てのメイクが完成して

 


鏡を見てみると

 


そこには

 


バカ殿ではなく

 


えっ?これがあたしなの?と思うぐらいのイケてるビジュアルになっていた!

 

例えるなら

 

波瑠を少し幼くした感じかな

f:id:hiroyumekanae:20230828034130j:image

 

(昔、故夏目雅子さんになんとなく似てると言われた経験あり。)

 

もしかしたら

 

めっちゃあたしって可愛い?

 

メイクでこんなに変わるの?

 

いままであたしをバカにしてきた人を

 

見返すことができる!

 

そして

 


ゆきこが、数人男友達を紹介してくれた。

 


まず、1人目

○千田(せんだ)正樹くん 23歳

とにかく目が切長でイケメン!

綾野剛に少し似ててめっちゃ色気がある。

りょうの5個上

 


2人目

 


○ふみ 

千田くんのお友達   23歳

ちょっとぽっちゃりしてる癒し系

なんでも言うこと聞いてくれる優男。ふみは、ゆきこの友達のかおりの彼氏。

 


3人目

 


○ゆうま

ゆきこの男友達    18歳

ヤンキーで地元の暴走族のメンバー

めちゃくちゃ訛ってるが

ビーフェイスで可愛いお顔

千葉雄大に似てる。

 


4人目

 


○竜馬         20歳

のちに出てくる、哲也の親友。

幹也の先輩でもあり、幹也を可愛がっている。

勝地涼をちょい太らした感じ。

 


5人目

 


○幹也         16歳

哲也の弟で、竜真の後輩。哲也の彼女の佑梨の妹の沙樹と付き合っている。(ややこしい)例えるなら仲野太賀っぽい

 


※哲也          20歳

誰が見てもイケメン!

高良健吾に似て高身長のイケメン

 


実はあたしは早生まれでして

 


ゆきこは5月生まれなので

数ヶ月、あたしが

 


生まれるのが遅れていたら

 


ゆきこと同じ年齢だった。

 


でもね、イケメン紹介されたけど

 

顔がイケメンなのに

 


なんであんな、そのへんのおじさんみたく訛ってるんだろう

それが、もう衝撃的すぎて…

 


全然かっこいいと思わないし

 

お願いだから喋らないでくださーい!

って感じだった。

 


本当に!喋らないとイケメンなので

 


この方言には慣れるまで

 


かなり苦痛だった。

 


そしてあたしは

 


ゆきこに紹介してもらった

 


千田くんと恋に落ちるのだが…

 


これがあたしとゆきことの仲を

 


引き裂く原因になるなんてね…

 

 

 

「千田正樹 23歳との恋編」に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モテない女の誕生!

始まり!

 


オギャーとこの世に生を受けてから

 


それは決まってたのかな?

 


結婚が早い=美人、気立が良い

 

この法則は、マジでトラウマ!

 

 

今回、森山未來のモテ期を再度観てから

 

f:id:hiroyumekanae:20230828042055j:image

引用:モテキhttps://www.tv-tokyo.co.jp/moteki/

このブログを書いています。なんとなく…ね

観たくなった。

 


モテ期とは……何かを調べたら

 

人生で3回くると言われているモテる時期。

 

だいたいが、小、中、高で経験してる確率が高いとのこと。

 


りょうさん…(あたし)

 

 

は、全くモテなかったので

 

もちろんモテ期が来た経験すらないのだ!

 

恥ずかしいが敢えて言う。


小学生のときのビジュアルはというと…

 

あの国民的人気の漫画

 

ドラえもん」の

 

のびたくん!

 

ショートカットで丸メガネ

 

髪の毛が寝癖で

 

ぴょこんと跳ねてても気にしないぐらい

 

やばいビジュアル!

 

当時仲良かった友達みゆき(通称ミッキー)と、あたしと校長先生と3人で撮った写真が

 


修学旅行の想い出として

 


クラスで上映されたムービーに映った瞬間!

 


「きも!だれだよこいつ」と言われクラス中で、笑いが起きるぐらい。

 

あ〜今でも脳裏に焼き付いているよ

 

水族館に遠足に行った時の写真で

 

左に赤いジャージのあたし

 

右に同じく赤いジャージのミッキー

 

真ん中に校長先生を囲み

 

少し首を傾げてピースしている写真!

 

めちゃくちゃその時の自分の顔が

 

きもすぎて、吐き気が出る。

 

そりゃクラス中の男子が

 

きも!っていうわー

 

先生達があの写真を良かれと思って出したんだろうけど

 

とんだ公開処刑にあった気分だった。

 

まじゆるさねーぞ!

 


そして……中学のときに

 

人生で一番勇気を振り絞った2回の告白は

 

無惨にも敗れている…

 

自分が好きになった男子が

 


ほぼ、自分の友達のA子のことが好きだったのだ…

 

不運だ…

 

 

高校は

 


通うのが楽だからという理由で

 


あたしの通っていた

 

N中学のクラスメイトの大半が

 

電車で30分ぐらいの

 

B高校に通っていたので、ほぼ、あたしと同じ高校。

 


あたしが仲良しだった大親友りおは

 


中学の音楽の先生からも

 


〇〇は早く結婚できそうだなと言われていた。

 


そして、

 

あたしには一個下のいとこのゆきこがいるのだが通称「ゆうゆ」

 

親戚のおじさんも

 

「ゆきこは早く結婚できそうだね」と言った。

 

まただ…


音楽の先生も

 

親戚のおじさんも

 


言った

 


「〇〇は早く結婚できそうだね」

 


あたしは、いつまで、この言葉の呪縛に悩まされるのだろうか?

 


りおは社長の娘で

 


あたしとは正反対。あたしはというと

 


母子家庭で生みの親と育ての親が2人いる。そして祖母の家で暮らしていた。

 


ビジュアル、育った環境も月とスッポンである。

 

りおは、某ガールズバンドのボーカルにそっくりで、またアイドルグループの人気メンバーにもそっくりだった。

 

だけど、当時はそんなことは気にもせず、本当に、りおのことが大好きだったからいつも一緒にいた。

 


B高校に入学すると

 


りおとは、クラスが別々になってしまった。

 


仲良しは離されるものなんだね。

 


りおは顔がめちゃくちゃ可愛いので

 


あっという間に学校で人気者に

 


この高校にの近くには、A中があって

 


A中の人の大半が

 


家が近いからという理由で

 


B高校に通っているので

 


A中にもアイドル的な人気者が

 


数人いた。

 

今でいう完全なるスクールカースト

 


A中を仕切っている

 

カースト的に言えば

 

一軍の

 

えみり

通称 えみりん


そのトリマキの

 


あや、なおみ、ゆっき、ちえ

 


めぐみ、りな

 

 


そして二軍のあゆみ、みつ、まみちゃん。そしてそこにりおが入っていた。

 

みんなが、りおのことを好きになっていた。

 

お昼休みも、りおのクラスに行くと

 

りおは、二軍の

 

あゆみ、みつ、まみちゃんと

 

いつも一緒にいる、、、

 

寂しい、、、なんだか、友達を取られた気分。

 

その輪の中に入る気もないので

 

1人寂しく、自分の教室に帰る、、、

 

いつも帰りは、りおと一緒に帰るのが

あたしのルーティーンだったのにな。

 

りおを迎えに行くと

 

りおは、また二軍と一緒にいる。

 

だから、帰りは、二軍のみつが必ず一緒にいて

 

3人で帰ることになる。

 

実はそれもストレスだった!

 

 

みつとりおは、背格好も同じで

 

顔も似ていて

 

みつはA中では顔が可愛いし人気者だった。

 

このカーストの話もたくさんある。

 

中でもあたしが一軍とやりあった話もあるので

 

その話はまた別の機会に話すとする。

 

そして

 

りおは、クラスの高身長でイケメンの向井とつき合った。


向井は、あたしも実は、密かにかっこいいとおもっていた男。

 

この学校では有名なイケメン

 

人気の向井!

 

その向井が、あたしの

 

大親友りおに告ってお付き合い!

 

とにかく悔しくて、悔しくて

 

「あたしだって!向井が好きなのに…」

 

でもあたしには勝ち目もない、、、

 

そこで、あたしの不満は大爆発したのだ!

 

 

向井はりおと一緒に帰りたがっていた。

 

でも、りおは、彼と一緒に帰る約束を

断ってまで、あたしと帰ってくれていた。

 

それなのにあたしときたら…

 

向井を取られた、悔しさのあまりに

 

あることないこと、りおの悪い噂を二軍に流した…

 

女の嫉妬とは恐ろしい物だ。

 

二軍にも入らないあたしが

 

二軍のりおのことを


ビッチだの、男を取っ替え引っ替えしているだの言いふらしているのだから

 

りおの大親友のあたしが言うものだから

 

みんな信用して


その噂は一気に広まり

 


りおは、クラスの女子からも嫌われるようになった。

 


しかし、それは一瞬で

 

あたしの言葉なんかよりも

 

りおの人柄を信用するようになったのだ。

 

人の悪口、それも大親友の悪口を言っていた女の末路なんてこんなもんだ。

 

そして逆にあたしは孤立していった。

 

みつとりおは、さらに仲良くなって

 


あたしは、気づくとひとりぼっちになっていた。

 


一匹狼のモテない女。

 

なぜか、あたしが好きになった人はあたしの友達のことが好きという不運続き…

 

やっぱり一人ぼっちは辛くて

 


あたしはりおに謝り

 


また仲良くしてもらっていた。

 

いや正確に言うと

 

りおは、悪口を言いふらしていたあたしに

 

「もう気にしないで!」と

 

救いの手を差し伸べてくれていた。

 

そのときは、あたしは心の底から

 

りおに謝罪した。

 

 


りおは後輩からも人気があり

 


りおに憧れる人が多かった。

 

りおとあたしはいつもいろちの

 

ハイブランドのパーカーを着ていた。

 

りおが赤!あたしが黒!

 

りおは、可愛いタイプなので赤!

 

あたしは、どちらかというと美人タイプ(あえて自分でいう)なので

 

黒!ととても対照的。

 

りおに憧れている後輩はもちろん

 

赤!

 

でもあたしのファンは誰一人いなかった!

 

あっ、1人いたか、同じアイドルを応援していた

友達の妹が、何故かあたしを慕ってくれていたな。

この話はまた別の機会に話すとしよう。

 

で、

 

高校には「りお」と言う名前の

 

女が、もう1人いて

 

あたしは

 


ビッチで有名な

 


もう1人の「りお」に、背格好が似ているということで目をつけられ

 


先輩にボコられそうになったり

 


踏んだり蹴ったりの3年間を送っていた。

 

これを読んでる人は、もうわかっていると思うが


あたし(りょうさん)は

 


全くというほどモテなかったのである。

 

ある意味黒歴史だ。

 


今なら引き立て役だった自分が可哀想にさえ思ってしまう。

 

高校を卒業してからの話だが

 

りおと遊びに行き、その帰りナンパされ連絡交換をしたことがある。

 

ある男の子と電話で話してたとき


「ビッグじゃないよね?」

 


「えっ?ビッグ?」

 


初めはなんのことかさっぱりわからなかったのだが

 


「ビッグじゃないよ!」というと

 


「良かったーあのビッグだったらどうしようと思ったよ!」


えっ?ビッグ?間違いなくあたしのことだった。

 

りおは小柄の156センチ

 

あたしは、身長が高いからビッグ!

 

そうあたしは身長が166センチある。


この男は、あたしを

 

りおだと思って会話していたのだ。

 


「バカ殿みたいじゃない?化粧が!あのビッグ!」

 


ショックだった!

 

そしてそのあと、電話口から

 

「バカ!お前!ビッグだよ!お前が話してるんのはビッグだよ」

 

その後

 

ガチャ切りされるという苦い経験をした。

 


化粧も下手くそだったというのもあり

 


言われてみれば、お顔真っ白

 


バカ殿様のようなメイクだった。

 


この時の悔しさは今でも覚えている。

 


「チキショー絶対、見返してやる!綺麗になって世の中の男どもを見返すんだ!」

 


そう心に誓ったのだ!

 


そして、あたしは、クラスの中で1人だけ就職を決めないで高校を卒業。

 


当時はかなり珍しかったと思う。

 


人生なめてた部分もあり

 


何もなければ、水商売やればいいだろ!的な考えだったのだ。

 

卒業後も、担任の先生が心配してくれて

 

「こんな就職先があるよ!」と

 

 

あたしに電話をしてきてくれたが

 

全部お断りしていたのだ。

 

毎日ダラダラ、夜の求人雑誌を見ては

 

体入の予約をしたり、パチンコに行ったり

 

自堕落な生活を送っていた……

 

 

が!

 


そんなあたしに

 


チャンスが舞い降りてきた!

 


親戚のいとこの

 

ゆきこ(ゆうゆ)がこっちに来たら?と誘ってくれたのだ。

 


いとこの、ゆうゆは、あたしの一学年年下で

 


親戚のおじさんがいった

 


1番早く結婚できると思うと

 


言っていた女だ。

 

まぁ、このゆうゆに男を取られた話もあるのだが、それはまた別の機会に話すとする。

 


そしてあたしは

 


ゆきこの住む土地で暮らすことになった。

 


これがきっかけで

 


今日から俺は!」ではないが

 


ずーっとモテなかったあたしの汚名を挽回すべく

 

止まることのない

 

あたしの史上最強の

 

モテ期が始まったのだった。

 

Part2へ続く